2024年3月21日
普通に生活をしていると建物の屋根の上に登るということはそうそうありません。
そのため、塗装工事や屋根修理の作業をする際にはできることはまとめてしておきたいものです。
そんな中に「不要なアンテナの撤去」があります。
使っていないアンテナでもなかなか撤去する機会がないために放置しているということがあります。
しかし実は不要なアンテナは放置していると思わぬトラブルや損失の原因になる場合があるのです。
そこでここでは屋根修理の際の不要なアンテナの撤去について紹介していきたいと思います。
ここでいう「不要なアンテナ」とはどういったもののことを言うのでしょうか。
アンテナにも色々とあるのですが、もっとも数が多いのは「VHFアンテナ」です。
日本は2012年にアナログ放送から地上デジタル放送へと移行しました。
そのため、アナログ放送時代に使用していたアンテナが使えなくなったのです。
このアンテナがVHFアンテナです。
現在でも屋根の上にこのVHFアンテナが残されたままの家がありますが、これらのアンテナは不要なアンテナということになります。
特に邪魔にならないから放置しているという人もいるのですが、不要なアンテナが台風や大雨、地震などによって外れる、落下するということもあります。
アンテナが落下して他人に当たったり、となりの家や車などに当たったりすると多額の損害賠償をしなければならないこともあります。
そのため、不要なアンテナは撤去してしまった方が良いのです。
ただ、この不要なアンテナを撤去するにあたってはいくつかの業者が考えられます。
不要なアンテナを撤去するのはいくつかの業者が考えられます。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、それらを踏まえて選んでいくと良いでしょう。
引っ越しをする際にアンテナの撤去もまとめて依頼するという方法です。
ただし、このアンテナ撤去については取り扱っていない引っ越し業者も多く、必ず依頼できるというわけではありません。
また、対応していても無料でしてもらえるということではなく、別料金がかかってくることとなります。
もともと引っ越し業者は屋根の上は専門外のため、この別料金は高く設定されることが多くなっています。
アンテナを撤去する際にもっとも安心できるのはこのアンテナ撤去の専門業者です。
対応も早く、アンテナ撤去についての経験も多いためスムーズに作業が行われます。
ただ、デメリットとして「単独で依頼することとなる」ということがあります。
屋根修理や塗装など他の作業がある際に撤去もまとめてというわけではなく、アンテナ撤去だけで単独で依頼することとなります。
そのためかかってくる費用についても撤去費用そのままのシンプルなものとなります。
すべての業者が対応しているわけではありませんが、「ついでに」「まとめて」依頼することができるのが屋根修理、塗装の業者に依頼するという方法です。
屋根修理の業者などは屋根の上での作業にも慣れており、作業も効率的です。
もともと屋根修理、塗装という目的があって屋根の上に登っているので、その際に不要なアンテナの撤去も依頼してしまうというものです。
もちろん、本来アンテナ撤去の専門業者ではないので、アンテナ撤去だけを依頼するというのはできません。
屋根修理や塗装の際にまとめて依頼してしまうというのがおすすめです。
アンテナの撤去自体にはそれほど高額な費用はかかりません。
アンテナ撤去の専門業者でもたいていは1～2万円程度ですし、屋根修理業者などでも1万円前後で依頼できることが多くなっています。
業者によってはサービスでしてもらえる場合もありますが、基本的にそれほど高い費用がかかるものではないと言えます。
アンテナの撤去を業者に依頼するとお金がかかる、自分でもできそう、ということで業者に依頼せずに自分でアンテナ撤去をしようとする人がいますが、これはおすすめできません。
ここでは自分でアンテナ撤去をすることの危険性について紹介していきます。
まず基本的なことですが、素人が屋根の上に登って作業をするということ自体が非常に危険な行為です。
専門業者でも外壁足場、屋根足場を組んで安全に注意を払って作業をするような危険性の高い行為なのです。
それを素人が足場も組まないで屋根に登り、何キロもあるアンテナを撤去するというのは落下の可能性が非常に高くなります。
また、屋根から落下するだけでも危険ですが、アンテナを持っていることでさらに危険が増します。
アンテナは尖っている形状をしており、重さもあります。
落下した際にそれが体に当たる、刺さるということもあるのです。
自分でアンテナ撤去をしないもっとも大きな理由は「落下の危険がある」ことだと言えるでしょう。
アンテナは屋根の上でしっかりと固定されています。
これを外そうとする際にアンテナを壊してしまう、屋根材や外壁を破損させてしまうということがあります。
不要なアンテナであればアンテナは壊れても良いという場合はありますが、そのアンテナや撤去道具などが屋根材に当たることで屋根材が傷ついてしまうことがあるのです。
金属屋根の場合は傷をつけてしまうと、そこから錆びたりする原因となりますし、瓦屋根やスレート屋根の場合は割れてしまうという危険性があります。
屋根材を破損させてしまうと、その交換工事に高額な費用がかかってくることとなりますので、絶対に避けたいところです。
業者に依頼する費用を浮かせるために自分でアンテナ撤去をするという場合もまったくお金がかからないわけではありません。
自分で屋根の上に登るためには屋根まで届くようなはしごが必要となります。
それだけでも3万円前後がかかりますが、それ以外にもニッパーなどの工具や手袋、ヘルメットなどの備品を揃えていくとかなりの費用がかかります。
もちろんそれらを使って自分で作業をするわけですから手間や時間もかかることとなります。
業者のような技術や経験がないために、余計に時間がかかることとなるでしょう。
また、撤去したアンテナの処分についても自分で手配して行う必要があります。
では実際に不要なアンテナを撤去する際の流れについて紹介していきます。
屋根の上のアンテナはアンテナ本体、ワイヤー、マスト、土台部分などが組み合わさって固定されています。
撤去する際にはそれらをすべて取り外していくこととなります。
まずワイヤーを切ってアンテナ本体を外せるようにしていきます。
そしてアンテナを外すのですが、これだけでも1kgほどあるため、扱いには注意が必要です。
アンテナ本体を外せたら、次にマスト、土台部分を外していきます。
これらも2kgほどはあるため、落下しないように注意が必要です。
アンテナ本体、マスト、土台などをすべて屋根から下ろしていき、破風などに釘でワイヤーを固定していた場合はそのくぎ抜きなども行っていきます。
そして撤去したアンテナなどを処分すれば終了です。
次にベランダの手すりや外壁に取り付けられた「BS/CSアンテナ」撤去の流れについて紹介します。
まずアンテナを固定しているビス、ナットを取り外していきます。
そして接続されている同軸ケーブルを切っていき、アンテナ本体を取り外します。
アンテナ本体が取り外せたら、取付金具を外していきます。
アンテナ本体と取付金具をすべて処分すれば終了です。
取り外したアンテナは業者が処分してくれる場合もありますが、業者によっては処分は自分でしなければならない場合もあります。
アンテナの処分については自治体によって対応が違う場合もありますが、ここでは一般的な処分の方法について紹介していきます。
自分が住んでいる自治体の「粗大ごみ受付」に連絡を入れて、アンテナの大きさやゴミとして出す日時を伝えます。
そして郵便局などで粗大ごみシールを購入して、捨てるアンテナの目立つ部分に貼ります。
たいてい粗大ごみシールは400円程度で購入できます。
その後、指定の日時にアンテナを捨てれば完了です。
大きさが30cm以下のアンテナの場合は小型家電としてリサイクル回収の対象となります。
自治体によってはアンテナが回収されることがありますので、自治体に確認してみると良いでしょう。
アンテナが壊れておらず、綺麗な状態の場合は民間の業者、リサイクルショップなどに買い取ってもらえる場合もあります。
特に年式が新しいもの、綺麗なものなどの場合は買取がされやすくなります。
うまくいけば定価の30%ほどの金額で買取がされる場合がありますので、ぜひ利用したいところです。
この場合、「直接店舗にアンテナを持ち込む」「連絡して回収しにきてもらう」「郵送する」といった方法があります。
移動させる場合、郵送する場合などはアンテナが破損しないように緩衝材などをうまく使って梱包するようにしましょう。
不要なアンテナは台風などがあった際に落下する可能性があります。
アンテナが落下して人に当たったり、隣家の外壁や車などに当たったりすると大きなトラブルに発展することもあります。
屋根修理や塗装などを行う機会があれば、その時に撤去してしまうのが効率的でおすすめです。
家に不要なアンテナがあるという場合はぜひ考えてみましょう。
春日部市にてアンテナ撤去をお考えの方は、屋根の点検も含めて、お気軽にご相談下さい！
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