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スレート屋根の特徴やメリット・デメリット、メンテナンス方法を解説

2023年5月31日

スレート屋根

日本の古い家屋では瓦屋根が多くなっていましたが、近年金属屋根などほかの種類の屋根材も増えてきています。
「スレート屋根」もその一つとなっています。
ここではスレート屋根の特徴、メリット、デメリット、メンテナンス方法などについて紹介していきたいと思います。

スレートとはどういったものか

スレートとは粘板岩を薄い板状に加工した屋根材のことを指しています。
近年では広く、屋根材や外壁材として使用されています。
また、大きく分けると「天然スレート」「化粧スレート」という2つの種類がありますので、ここではそれらを順に紹介していきます。

天然スレートとは

天然の粘板岩を素材としたものは天然スレートと呼ばれており、天然石を使用したものとなっています。
天然石独特の高級感、優雅さを持つもので、青色と黒色の模様が入っており、美しい屋根材として人気ですが、やはり高額になりやすいため、高級住宅などでしか使用されることはありません。
また、施工もしにくいというだけでなく、塗装もすることはできないのでかなり使用には制限がかかるものとなっています。

化粧スレートとは

化粧スレートとはセメントを原材料としたスレートのことです。
天然スレートよりもはるかに安く、デザイン性も高いために広く普及しています。
最近では「スレート」というと普通はこの化粧スレートのことを指すようになっています。
ただ、2004年以前に製造された化粧スレートの中には「アスベスト」が含まれていることがあります。
アスベストは人体に有害な物質であり、2004年以降は製造、販売が禁止されています。

アスベスト屋根の修理方法について解説

この化粧スレートはカラーバリエーションが豊富で、外壁などと色を合わせやすいという特徴があります。
また、形状も平板や波型などの種類があるので、デザイン性が豊富なのも特徴だといえます。

スレートのメリットとはどういったものか

広く普及しているスレートにはいろいろなメリットがあります。
ここではそれらのメリットを順に紹介していきます。

重量が軽く、耐震性が高い

日本では古くから瓦が屋根材として使用されてきましたが、やはりその重量から建物にかかる負荷が多く、耐震性に問題がありました。
スレートは薄い板状の屋根材となっていますので、瓦よりもはるかに軽いという特徴があります。
重量が軽いために建物にかかる負荷も小さくなり、耐震性を高めることにつながっています。
特に地震が多いという地域では大きなメリットとなるでしょう。

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安価なので扱いやすい

スレートの中でも天然スレートは高価なものとなっていますが、化粧スレートはセメントが主原料となっているため、比較的安価で使用できます。
化粧スレートを使うことで、建築費用を抑えることが可能となります。
また、瓦を使用する場合は瓦が高価なことに加えて施工費用が高くなりがちですが、スレートは扱いやすいことから施工費用も安くなっているため、全体的なコストを抑えることができます。

多くの業者が扱っているので工事がしやすい

化粧スレートは扱っている業者が多い屋根材ですので、多くの業者が工事可能となっています。
また、施工自体も行いやすいために施工費用も安くなっています。
瓦を使用する際には業者によっては扱っていないということもあり、施工技術も高いものが求められることから費用も高価になりがちです。
多くの業者が扱っている、施工費用が安いというバランスに優れているのもスレートのメリットだといえます。

カラーバリエーションやデザインが豊富である

化粧スレートは形状や色が豊富に用意されているため、高いデザイン性を持っている屋根材でもあります。
家屋の屋根の形に合わせて色や形を選ぶことができるので、デザイン性を追求したい場合にも適しています。
自分好みの屋根にしたい人に特におすすめだといえます。

スレートのデメリットには何があるか

メリットの多いスレートですが、いくつかのデメリットもあります。
ここではそれらのデメリットについて紹介していきます。

耐久性が低い、割れやすい

スレートは薄い板状の屋根材ですので、扱いやすい反面、破損しやすい、割れやすいという特徴があります。
飛来してきた物、落下物などによって破損しやすいこともあるので、台風がよく通る地域などではあまりおすすめはできません。
スレートが割れたり、破損したりすると雨漏りの原因にもなりますので注意が必要です。

防水性が低い

スレートは薄い板状のものを組み合わせて屋根を作っていく施工となります。
そのため、屋根材同士がうまく組み合わさっていない、接続がうまくいっていないという時には水漏れしやすいという特徴があります。
また、接続部分にはカビ、コケなどが発生しやすく、そこから屋根材の劣化が進んでいくことがあります。
やはり台風が多い、大雨がよく降るという地域では雨漏りしやすい屋根材でもあるため、特に注意が必要な屋根材だと言えるでしょう。

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塗装メンテナンスの頻度が高い

化粧スレートは屋根材の表面部分に塗装がされています。
この塗装は経年劣化によって薄くなっていきますので、定期的に塗装メンテナンスが必要となります。
たいていは10年に一度ほどの期間で塗装しなおす必要があるのですが、スレートにひび割れがある、色が薄くなっている、表面が剥がれているというような症状が出ている場合にはすぐにメンテナンスが必要となります。

スレートのメンテナンスとは

スレートは安価で軽量、扱いやすいという屋根材なのですが、塗装の塗りなおしなどの定期的にメンテナンスが必要となる屋根材です。
ここではスレートのメンテナンスについて紹介していきます。

メンテナンスのポイント

割れについてのメンテナンス

スレートは薄い板状の屋根材ですので、割れやすいという特徴があります。
割れたスレートからは雨漏りしやすくなりますので、できるだけ早い補修が必要となります。
スレートの割れが発見されたら、すぐにその部分の補修もしくは交換作業を行い、雨漏りを防ぐことが重要です。

スレートのズレ、剥がれについてのメンテナンス

スレートがズレている、剥がれているという場合にも修理や交換が必要となります。
素材によっても価格は違ってきますが、たいていスレート1枚で1~3万円前後となっています。
スレートがズレているとそこから雨漏りがしやすいので、すぐに交換をしましょう。

スレートの反り、破損についてのメンテナンス

スレートが経年劣化していくと反る、割れる、破損するということが起きてきます。
特に太陽光が厳しい地域ではこれが起こりやすくなるので、注意が必要です。
反り、破損が起きてきたら、その部分のスレートを交換する必要があります。
この際、ほかのスレートの点検も同時に行っておくと効率的です。

スレートの塗装についてのメンテナンス

スレートの表面は塗装がされています。
こちらも経年劣化によって薄くなる、剥がれるということが起きてきます。
塗装面は塗りなおしが必要となりますので、10年に一度ほどを目安にメンテナンスしていきましょう。

まとめ

スレート屋根は「安い」「軽い」「扱いやすい」「色や形が豊富」といったメリットによって広く普及している屋根材です。
ただ、こうしたメリットがある反面、「割れやすい」などのデメリットもあるので、定期的にメンテナンスすることで補っていく必要があるといえます。

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