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屋根の豆知識

雨漏り修理はまとめてリフォームがおすすめ!一時的な雨漏り修理について

2023年10月23日

屋根からの雨漏りは何故起こる?

屋根や壁に雨漏りが発生した場合、通常は問題箇所を特定して修繕を行います。

しかし、被害の規模や建物の状態によっては、部分的な修理よりも全面的な改修工事を検討した方が賢明な場合があります。

本記事では、雨漏りへの効果的な対応策や、応急処置を行う際の注意点について詳しく解説していきます。

雨漏りの発生源を特定する

雨漏りと結露の見分け方

雨漏りは建物のどこかに損傷や経年劣化が生じていることを示唆しています。ただし、建築物の構造は複雑で、水の侵入箇所と実際の漏水地点が大きく離れていることもあります。

雨漏りの原因を正確に突き止めるには専門的な知識と経験が必要です。素人が独自に調査を行うのは危険を伴う可能性があるため、避けるべきです。

建物内部の詳細な検査や屋根上での作業は、安全性の観点から専門家に委ねることが賢明です。総合的な点検と診断は、資格を持つ業者に依頼することをお勧めします。

放置された雨漏りの影響

雨漏りを放置すると、建物にどのような影響が及ぶのかを理解することは重要です。問題箇所を特定し、その影響を把握することで、適切な修繕計画を立てやすくなります。

屋根の雨漏りを放置した場合の結果

雨漏りの主な原因は屋根の損傷です。屋根材や板金の劣化、破損を放置すると、雨水や害虫が建物内部に侵入する可能性が高まります。

特に深刻なのは雨水の侵入です。通常、屋根材とルーフィングが雨水の侵入を防いでいますが、これらが劣化すると建物内部への浸水が始まります。

侵入した雨水は木材を腐らせ、建物の構造を弱めます。さらに、湿気の増加はシロアリの繁殖を促し、建物の劣化を加速させる可能性があります。

また、屋根材の劣化は雨漏りだけでなく、強風時の飛散や落下のリスクも高めます。特に重い瓦屋根の場合、破損部分が放置されると大規模な事故につながる恐れがあります。

雨どいの問題が雨漏りを引き起こす場合

屋根以外にも、雨どいの不具合が雨漏りの原因となることがあります。雨どいは屋根からの雨水を効果的に排水する役割を果たしていますが、損傷があると建物や外壁に過剰な水がかかり、劣化や雨漏りを引き起こす可能性があります。

雨どいに関する一般的な問題には以下があります。

・本体の劣化や破損
・落ち葉やゴミによる詰まり
・集水器の破損や目詰まり

これらの問題は、適切なメンテナンスを行わないと深刻化し、建物全体に影響を及ぼす可能性があります。

雨漏りの修繕方法

雨漏りが発生した際には、適切な修繕が不可欠です。修繕方法は状況に応じて異なり、それぞれに特徴があります。ここでは、主要な3つの修繕アプローチについて解説します。

1. 屋根の再塗装

屋根材の表面劣化や色褪せに対する対策として、再塗装が効果的です。この方法では、以下の点に注意が必要です

【必要経費】人件費、足場設置費、塗料代
【作業手順】養生、足場設置、塗装作業
【塗料の選択】ウレタン系、シリコン系、ラジカル系など、耐久性や価格が異なる

ただし、全ての屋根材に適用できるわけではありません。例えば、パミールなどの特殊なスレート屋根では、塗装が適さない場合があります。

再塗装は軽度から中程度の劣化に適しており、概算で50万円前後の費用がかかります。

2. カバー工法

横暖ルーフ

既存の屋根の上に新しい屋根を被せる方法です。特徴として

※既存屋根の撤去が不要
【コスト】工賃、足場費用、材料費を含め80~150万円程度
【適用条件】既存屋根の劣化が著しくないこと
【注意点】建物の耐荷重性の確認が必要

▷屋根のカバー工法とは? 詳しく解説!

3. 葺き替え工事

最も大規模な修繕方法で、既存の屋根を完全に撤去し、新しい屋根材で再構築します。

【手順】既存屋根の撤去、新規屋根材の設置
【コスト】撤去費用(20~30万円)、施工費、材料費を含め100~200万円程度
【特徴】下地材も含めた全面的な更新が可能
【注意点】アスベスト含有材の場合、特別な処理が必要

葺き替え工事では、屋根材の種類を変更することも可能です。近年では、高性能な金属屋根材(エスジーエル鋼板など)の使用が増加しています。

▷屋根の葺き替え工事とは?詳しく解説!

▷ガルバリウムよりも高性能?次世代の「エスジーエル(SGL)鋼板」とは?

雨漏り対策に総合的なリフォームをお勧めする理由

雨漏りの修繕には、特に屋根が原因の場合、多くの費用がかかることがあります。そのため、建物全体を直すのではなく、傷んでいる部分だけを直そうと考える方もいらっしゃいます。

ですが、軽い損傷を除いて、雨漏りには複数の原因が絡んでいることが多いのです。屋根だけでなく、外壁や窓枠、ドア、雨戸など、建物のさまざまな部分が原因になる可能性があります。

一か所が傷んでいると、それが原因で他の部分も傷んでいることがよくあります。そのため、一部分だけを直しても、別の場所からまた雨漏りが起きやすくなってしまいます。

また、修理をするたびに足場を組む費用や人件費がかかります。長い目で見ると、一度にすべてを直す方がお金の面でも有利なことが多いのです。

こういった理由から、雨漏り対策では一時的な直し方よりも、建物全体を見て総合的に直すことをお勧めしています。そうすることで、長く使える丈夫な家になり、費用対効果も高くなると期待できます。

まとめ

雨漏りは、一つの原因だけでなく、いくつかの問題が重なって起こることがあります。

建物のどこかが傷んでいる場合、他の部分も同じように古くなっている可能性があります。そのため、一部分だけを直すよりも、建物全体をきれいに直す方が、長い目で見ると経済的といえます。

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