2023年2月28日
「屋根修理の詐欺に遭わないためにはどうすればよいのか」
「屋根修理はどんな手口がある?」
気になる方は多いのではないでしょうか。
屋根修理の詐欺に遭わないためには、詐欺の手口や業者を見極めることが重要です。 この記事では、詐欺に遭わないポイント4つを中心に、屋根修理の詐欺の手口や業者を見極めるポイントを解説します。 事前に知識を入れておくだけで、詐欺を未然に防げます。ぜひ参考にしてみてください。
詐欺の手口としては、以下の4つがあります。
・訪問営業で契約を持ちかけてくる
・火災保険で工事費が無料になる
・キャンペーンやモニター価格とうたってくる
・メーカーと偽って訪問してくる
それぞれ解説します。
詐欺の手口としては、近所を工事していて屋根が壊れているのを見かけた、無料点検をして回っているなどという口実で訪問してくる業者がいます。 リフォームしないと危険、今すぐ修理が必要などとあおってくる業者には注意しましょう。
火災保険で工事費が無料になるとうたってくる業者がいます。 火災保険は保険会社や内容によって、保証の範囲や金額はさまざまで、全額保証されるわけではありません。 火災保険は、保険会社からの審査を経てからの対象となるため、審査が下りるまでは契約しないことをおすすめします。
今だけ半額キャンペーンや30%オフなどとうたってくる業者がいます。 根拠のない値引きには要注意です。なんなら、お住いの診断をし、その結果をもとに見積もった価格から、大幅に値引くというのはおかしな話です。 他の工事費に上乗せしたり、塗料や材料の質を下げてくる業者もいるので注意が必要です。 値引きを提示された場合は、なぜ安くなるのかを確認しましょう。
メーカーなどの名をかたって営業してくる業者もいます。 社員証や会社情報がわかるものを確認する必要があります。少しでも怪しいと思ったら、保留にする、断るなどの対応をしましょう。 実在の会社などは、ホームページを確認するなり、一般財団法人 民事法務協会が提供している「登記情報提供」で謄本の取得ができるサービスもありますので、利用してみるのもひとつです。
屋根修理の詐欺に遭わないための4つのポイントは以下のとおりです。
・一人では決断しない
・複数の業者に点検してもらう
・契約内容は書面で残す
・工事代金は工事が終わってから
それぞれ解説します。
詐欺に遭わないためには、一人では決断しないことです。 落ち着いて考える時間をもらうようにしましょう。本日までなどと煽ってくる業者は詐欺業者になります。優良な業者はきちんと待ってくれるはずです。
必ず複数の業者から見積を取るようにしましょう。 1社のみだと、その見積もり金額が適正なのかの判断がつきません。屋根工事の相場を知るためにも、複数から見積を取るようにしましょう。
契約の際は、必ず書面で残すようにしましょう。 口約束では、あとから言った言わないというトラブルになります。優良業者は、詳細な説明はもちろん、見積書の内訳に関してもしっかり記載があり、詳細な説明があります。 契約書自体は、契約内容の他にも、特定商取引法に基づいた内容になっていなければなりません。最低限必要な取り決め事項である契約条項の記載があり、なおかつ、契約後8日以内であれば契約の取り消しができる、クーリング・オフ制度についての記載がなければいけないからです。
工事代金は、必ず工事が終わってから振り込むようにしましょう。 工事前に振り込みを要求してくる業者は要注意です。持ち逃げされる可能性もあります。見積書の作成や事前の現地調査などは基本無料です。
屋根修理の業者を見極めるポイントは以下の5つです。
・会社の所在を確認する
・保証制度がしっかりしているか
・点検時の具体的な説明があるか
・見積もりが詳細に記載されているか
・工事品質が担保されているか
それぞれ解説します。
業者の所在を確認するのも重要です。 今は、「屋根」「地名」などのキーワードだけで検索しても、さまざまな業者の情報が入手できます。 業者の所在はもちろん、施工実績や大事にしていることなどの情報からも判断のひとつになるのではないでしょうか。
契約前に保証体制を確認しておくことは重要です。 リフォーム工事には、新築工事とは異なり、保証に法的な義務はありません。保証があり、保証内容が明確な業者は安心といえるでしょう。 ひとつの参考として「リフォーム瑕疵(かし)保険」があります。瑕疵(かし)保険は、リフォーム後に欠陥が見つかった場合に、保険によるバックアップを受けて補修をすることができる制度です。
点検時に具体的な説明があるかどうかも重要です。 屋根の劣化状況の詳細を診断するか、雨漏りの有無の確認で、屋根裏などもきちんと診断しているかが重要です。 上空からドローンやビデオ撮影などで具体的な劣化箇所を撮影し、劣化状況の説明、対応を詳細に説明してくれる業者がよいでしょう。
見積書の詳細がない業者は要注意です。材料費と工事費が明確に記載があるかどうか。 塗料の量の記載がメーカー規定量になっているか、塗料の面積が㎡(平方メートル)で 記載されているかどうか、見極めるポイントがあります。 「坪数」で表記されていたり、「屋根一式」などの見積もりは要注意です。
業者の都合のいいように工事を進められないかを確認する必要があります。 実際、工事中のことは消費者にはわからないだろうと、都合のよいように進める業者は存在します。 工事品質としては、塗料メーカーの規定した乾燥時間を確保していることや、足場の設置やヘルメットの着用などの安全管理についての意識をもっているかが重要です。塗装の工程や安全管理については、事前に質問してみるのもよいでしょう。
業者が怪しい、業者とトラブルになったときは第三者機関に相談するのがおすすめです。
・住まいるダイヤルに相談する
・消費者生活センターへ相談する
・弁護士会へ相談する
住まいるダイヤルに相談してみるのもよいでしょう。国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口になります。 契約を結ぶときに気をつけることや新築はもちろん、リフォーム工事に関する相談ができます。
参考:公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
消費者センターへ相談するのも必要です。 消費者生活全般に関する苦情や相談の窓口になります。 契約してしまった後などのクーリング・オフが可能かなどの相談も可能です。
参考:消費者センター(国民生活センター)ホットライン「188」
詐欺にあって、多額の費用を騙し取られてしまった場合は、弁護士へ相談するのがおすすめです。 最寄りの弁護士会で弁護士と建築士との対面相談を無料で利用可能です。
この記事では、屋根修理の詐欺に遭わない4つのポイント、業者を見極める5つのポイントを解説しました。 事前に詐欺に遭わない知識を知っておくだけでも防ぐことができます。 屋根修理の詐欺に遭わないためにも事前に備えをしておきましょう。
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