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屋根の豆知識

太陽光パネルを設置した屋根はどうやってメンテナンスを行う?

2024年10月18日

台風や地震などがあった際に屋根材が破損してしまった場合には早急に補修メンテナンスを行う必要があります。
また、屋根材や漆喰、コーキングなどにはそれぞれに耐用年数があるため、ある程度の期間が経つと定期的にメンテンナンスをしなければいけません。
ただ、最近は省エネのために太陽光パネルを屋根の上に設置しているということがあります。
ではこの太陽光パネルが設置されている屋根の場合はどのようにメンテンナンスを行うのでしょうか。
ここでは太陽光パネルが設置された屋根のメンテナンスをどのように行うのかについて紹介していきたいと思います。

太陽光パネルを設置したままでメンテナンスをする方法とは

太陽光パネルの設置を検討しているだけでまだ屋根の上に設置していないのであれば問題なく屋根の塗装メンテナンスや補修メンテナンスを行うことができます。
しかし太陽光パネルが屋根に設置されているとやはり何も無い時ほどスムーズにメンテナンスを行うことは難しくなります。

太陽光パネルを設置したまま塗装メンテナンスをすることは可能である

太陽光パネルが設置されており、それを外すことなく塗装メンテナンスをするということは一応可能です。
これは太陽光パネルが設置されている部分には塗装ができないので、設置されている部分以外を塗装していくという形になります。
当然太陽光パネルが設置されている部分には塗装をしないこととなるため、その部分だけ他と差ができてしまうこととなります。
こういった塗装メンテナンスを行う際、塗装をした部分としていない部分のような差ができてしまうのはあまり望ましいことではないため、基本的にはあまりおすすめできる方法ではありません。
塗装メンテナンスの目的が太陽光パネルが設置されていない部分の部分補修をするというだけであれば特に問題はありませんが、設置されている場所の屋根材の塗装や補修メンテナンスを行う際にはパネルが設置されているままではできないのです。

理想としては太陽光パネルを一度外して工事をする

屋根全体をまんべんなく綺麗に塗装したい、屋根の葺き替え工事、カバー工法といったような大規模な工事を行いたいという時にはやはり太陽光パネルを一度外した上で工事を行うこととなります。
この場合には屋根の塗装や補修メンテナンス、葺き替えなどの工事の費用に加えて、足場の組み立て費用、太陽光パネルの脱着費用などがかかってくることとなります。
多額の費用がかかってくるものではありますが、やはり屋根全体のメンテナンスを行うため、大規模な補修工事を行うためにはパネルの脱着は必要なものだと言えるでしょう。

太陽光パネルを設置している際のメンテナンス時に注意しなければいけないこととは

太陽光パネルが設置されている屋根で塗装や補修メンテナンスを行う際にはいくつか注意しておかなければいけないことがあります。
ここではそれらの注意点を紹介していきます。

太陽光パネルを設置した際の保証内容に注意する

屋根の補修や塗装メンテナンスを行う際には専門の業者に依頼するのが一般的です。
ただ、太陽光パネルを設置するのはたいてい別の業者となっています。
こういった太陽光パネルには設置する際に「システム保証(約10~15年)」と「出力保証(約10~25年)」が設定されるのが普通で、この間に何か不具合があった場合には無償で修理や交換をしてもらえるというものとなっています。
ただ、その期間内であっても屋根の補修や塗装を行う業者が太陽光パネルを破損させてしまった場合にはパネルの保証が切れてしまう場合があります。
設置した業者と違う業者が破損させてしまうと補償がしてもらえなくなるのです。
保証内容によっては、特に破損させなくても屋根の補修や塗装工事を行った時点で保証が切れるという場合もあります。
そのため、太陽光パネルを設置している状態で補修や塗装工事を行う際には保証内容について確認しておく必要があります。
不明な場合は太陽光パネルを設置した業者に事前に確認しておきましょう。

太陽光パネルには人は乗ってはいけない

太陽光パネルを設置している時に塗装や補修メンテナンスを行っている職人がパネルに乗ってしまい、パネルを割ってしまうというトラブルが起きています。
これは太陽光パネルが設置されていることによって作業スペースが狭くなってしまっていること、パネルがそれほど脆いものだと認識されていないこと、職人の注意不足などが理由として考えられています。
太陽光パネルは上に重量がかかるということを想定に作られていないため、重いものが上に乗ると割れてしまうこともありますし、太陽電池の素子にヒビが入ってしまうということがあるのです。
パネルが割れてしまうと正常に発電できなくなってしまうため、太陽光パネルが設置されている場合にはパネルを踏まないように注意して作業を行うということが重要なのです。

太陽光パネルが汚れた場合にも注意

屋根材や外壁のメンテナンスを行う際にはまず汚れを落とすこととなります。
このように屋根の上の汚れを落とす際には高圧洗浄を行うこととなります。
高圧洗浄機を使って汚れを徹底的に落とした上で塗装を行ったり、補修工事を行うのです。
ただ、汚れや鳥の糞などが太陽光パネルにもついている場合があります。
パネルが汚れていると、そこもまとめて高圧洗浄をしたくなりますが、これはやってはいけません。
高圧洗浄で使用している水にはカルキが含まれているため、パネルの表面にカルキがついてしまうと発電性能が低下してしまうのです。
もちろんパネルの表面に汚れがついたままでも発電性能は低下してしまうので専門業者に依頼して清掃をしてもらうこととなります。

太陽光パネルを設置したことで雨漏りが発生するということもある

太陽光パネルを設置する際に業者の施工ミスなどによって屋根材や下地が破損してしまって雨漏りが発生するということがあります。
例えば、太陽光パネルを設置する際に固定するためのビスが野地板やルーフィングなどの下地まで貫通してしまったことで雨漏りが発生したというようなケースです。
太陽光パネルを設置する業者は屋根の補修や塗装メンテナンスを行っているような業者ではないことがほとんどのため、こうしたことが起こりうるのです。

屋根材と太陽光パネルの耐用年数を把握しておくことが重要

屋根塗装や補修工事を行う際にはメンテナンス計画を立てることが重要となるのですが、その場合は屋根材と太陽光パネルの耐用年数をしっかりと把握しておくことがポイントとなります。
例えば使用している屋根材が瓦屋根なのか、スレート屋根なのか、金属屋根なのかによっても耐用年数は大きく変わってくることとなります。
瓦屋根は長いものであれば50年の耐用年数があるものもありますし、スレート屋根や金属屋根は10~15年程度ということもあります。
また、それに関連して瓦屋根であれば漆喰、金属屋根であれば板金、スレート屋根であれば塗装の劣化やコーキング材の劣化なども合わせて考える必要があります。

太陽光パネルの法定耐用年数は17年」となっています。
ただ、これはあくまで法定上の減価償却期間ですので、破損や劣化などのトラブルがなければ20年以上使用することは可能です。
そのため、新築時に太陽光パネルの設置をしたとすると、パネルは15~20年はそのまま使用できるのですが、塗装についてはたいてい10年前後でメンテナンス時期にくるため屋根の塗装メンテナンスを10年目くらいに行うのが一般的です。
その際、太陽光パネルはまだ使用できるために一度外してまた設置すれば問題ないでしょう。
ただ、その次の20年目の塗装メンテナンスを行う際には屋根材そのものの劣化や太陽光パネルの劣化がないかも確認しながらの作業をすることとなります。
この時期には太陽光パネルも屋根材も劣化していることが多くなっているのです。
どちらも劣化している場合には合わせて新しいものに交換することとなるでしょう。
そこを乗り越えたとしても30年目のメンテナンス時には太陽光パネルの撤去や交換を行う時期となるでしょう。
25~30年ほど経つと屋根材も交換など大規模な工事となってくることが多い時期だと言えるでしょう。
実際に長く使用されている太陽光パネルを見てみると、直接飛来物などが当たっていない限り割れているということはあまりありません。
常に太陽光や風に当たっていることでカビや苔が発生することはあまりありませんが、色褪せや紫外線や雨水による傷みが起きてきます。
パネル自体に破損がないのであれば清掃や洗浄を行ってメンテナンスをすることでパネルは使用し続けることができます。

太陽光パネルの普及について

太陽光パネルを設置する建物が増えてきたことでメンテナンスとの兼ね合いをすることも増えてきています。
住宅用の太陽光パネルはどんどん一般的になってきていますが、その普及はいつぐらいから始まったのでしょうか。
太陽光パネルは販売当初は価格が高いということもあって急激には普及しませんでしたが、2000年代に入ってくると価格帯がだんだん落ち着いてきた、補助金制度が充実し始めたということもあって徐々に普及していきました。
2006年には一度補助金制度が廃止されたのですが、2009年には「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」として復活しています。
2012年には「10kW以上の太陽光発電はすべての電力を買い取る全量買取制度」も始まったことでさらに普及は進んでいくこととなりました。
2014年に国の補助金制度廃止、2016年に売電価格全面自由化というように国の補助金制度は廃止されていきましたが、地方自治体でそれに変わる補助金制度が設定されることが多くなっています。
太陽光パネルの価格もますます低下していき、発電した電気を自宅で消費するということで電気代を安くするというのが一般的になってきたことで新築の戸建てなどには太陽光パネルが設置されるのが当たり前のようになってきています。

まとめ

太陽光パネルを設置する建物が増えてきていますが、屋根のメンテナンスをする際にはどうしてもパネルが邪魔をしてしまうことがあります。
設置したままでも他の部分を塗装したり補修をしたりすることはできますが、屋根全体の塗装を行いたい、大規模なメンテナンスをしたいという際には太陽光パネルを一度外した上で作業をすることとなります。
弊社は太陽光パネルの取り付け、撤去まで自社で対応が可能ですので、撤去と一緒に屋根屋外壁のメンテナンスを行うことができます。
別に業者を用意する必要もないため、スムーズかつ低価格での提案が可能になります。
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