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屋根の豆知識

カーポートとは?設置方法からメリット・デメリットを解説

2024年2月26日

住宅の中には「カーポート」が設置されているものがあります。
基本的には車を駐車しておくスペースなのですが、カーポートにもいくつかの種類があります。
また、設置することによってメリット、デメリットもあります。
そこでここではカーポートのメリット、デメリット、設置方法について紹介していきたいと思います。

カーポートの概要、種類について

カーポートとはどういった目的で設置されるもので、どのような種類のものがあるのでしょうか。
まずカーポートの概要と種類について紹介していきます。

カーポートとは

カーポートとは建築業界では「屋根付き駐車場」のことを指しています。
つまり屋根がない駐車場はカーポートとは呼ばず、ただの「駐車場」ということになります。
同じ屋根付きの駐車場であっても「ガレージ」は天井、壁、シャッターによって完全に閉鎖することができる駐車場ですが、カーポートは天井、柱などシンプルな構造となっており、簡易的な雨除けがあるだけです。
本格的な天井、壁、シャッターを設置する必要がないため、ガレージよりも費用や設置期間を抑えることが可能となっています。

カーポートの種類とは

分類の仕方は色々とありますが、大きく分けると5つの種類があります。
ここでは名称と特徴を簡単に紹介していきます。

・①片側支持タイプ
こちらは屋根を支えるための柱が右側か左側のどちらかに設置されています。
柱が片側だけのため、駐車する際などにも邪魔になりにくく、乗り降りや荷物の積み下ろしもしやすいという特徴があります。
一般的には1台用の車庫として利用されることが多くなっています。

・②両側支持タイプ
両側支持とは右側と左側両方に柱があるタイプです。
柱が両側にあることで安定性が増すため、2~3台といった複数の車をとめることができるようになっています。
ただ、単純に柱が増える分だけ費用が多くかかるということと、柱が両側にあることで駐車が難しい、乗り降りに不便ということがあります。

・③後方支持タイプ
こちらは車の後ろ側に柱を設置するタイプです。
柱が後ろ側にあるため、駐車しやすい、乗り降りもしやすいというメリットがあります。
ただ、後ろ側の柱で屋根を支える必要があるため、基礎工事費用が高くなる場合があります。

・④Y合掌タイプ
こちらは中央の柱からY字のように屋根が左右に広がるタイプです。
柱が一本で屋根が両側に設置できるため、シンプルな構造で複数の車をとめたいという時に便利です。

・⑤M合掌タイプ
こちらは右端と左端に片側支持タイプの柱を設置して中央で屋根を合わせるという形状のカーポートです。
複数の車をとめることができるようになっていますが、柱が中央ではなく左右の端にあるというのが特徴と言えます。

カーポートの設置メリットとは

カーポートを設置するとさまざまなメリットがあります。
ここではそれらのメリットについて順に紹介していきます。

雨の日に濡れずに車の乗り降りができる

屋根がない駐車場と大きく違うのは「雨の日に濡れない」ということです。
玄関の近くにカーポートがあれば、雨の日に濡れずに車の乗り降りができるようになります。
荷物を持っている時や、小さい子供がいる時、介護される人がいる時などには傘をさす必要がないまま車の乗り降りができるというのは大きなメリットとなります。
玄関部分、庇部分、カーポートの屋根をうまくつなげることでまったく濡れずに車を利用することができるでしょう。

日差しが強い日などに車内温度の上昇を防ぐことができる

屋根がない駐車場に車をとめていると夏の日差しが強い日などは車内温度が異常に上がることがあります。
ハンドルが熱すぎて持てないというようなこともあります。
しかしカーポートがあれば、屋根が日差しを防いでくれるために車内温度の上昇を防いでくれるというメリットがあるのです。
特に屋根が熱線遮断ポリカーボネート、アルミ、スチールなどでできている場合は光を通さないため、効果が高くなります。

車の色褪せや劣化、汚れを防ぐことができる

車に強い日差し、紫外線が当たり続けることで塗膜が劣化していくことがあるのですが、カーポートがあれば、そうした色褪せ、劣化を防ぐことができます。
また、雨に濡れないということは酸性雨による被害を防ぐということもありますし、黄砂や火山灰などの砂や灰、鳥の糞などからも防いでくれるということになります。
このように車が劣化する、汚れるというのを防いでくれるのもメリットだと言えるでしょう。

カーポートの設置デメリット、注意点とは

カーポートを設置することで多くのメリットがあるのですが、いくつかデメリットも存在します。
ここではそれらのデメリットや注意点について紹介していきます。

車の駐車がしにくい、乗り降りがしにくい

どういった柱のタイプのカーポートなのかにもよりますが、基本的にカーポートを設置することで駐車しにくい、乗り降りがしにくいということがあります。
特にあまり駐車するのが得意ではないという人にとっては屋根がない駐車場とはまったく違った駐車となって苦戦するかもしれません。
車のドアがカーポートの柱の部分に重なると乗り降りもしにくくなります。
どういった場所にカーポートを設置するのかによってできるだけ邪魔にならないタイプを選んで設置すると良いでしょう。

日当たりが悪くなる場合がある

カーポートの近くに窓がある部屋が位置している場合は日当たりが悪くなるという可能性があります。
また、植木鉢などで植物を育てている場合についてもカーポートがあることで日当たりが悪くなる、雨が当たらなくなるといったことによって枯れてしまうということがあります。
カーポートを設置した場合を想定してみることが重要だと言えます。

雨の音がうるさい

大雨が降った際などにはカーポートに当たる雨の音が響いてうるさいということがあります。
また、屋根が軽い素材でできている時などは強風でバタバタという音が出ることもありますし、屋根が飛んでしまうということもあります。
ガレージとは違ってシンプルな構造になっているため、大雨や強風には弱いという特徴があるのです。

費用がかかる

カーポートを設置する際には、カーポートの柱、屋根、金具などの本体部分と設置費用がかかってきます。
屋根のない駐車場と比べると多く費用がかかるということには注意が必要です。

建物とのバランスによって外観が大きく変わってしまう

カーポートがあるかないかによって外観は大きく変わってきます。
特に建物とのバランスがあっていないとかなり不格好になってしまう可能性があるのです。
カーポートには色々なタイプ、種類、色、デザインがありますので、そこに実際に設置した場合の全体的なバランスを想定する必要があります。
完成イメージ図などは業者が用意してくれる場合がありますので、相談しながら決定していくと良いでしょう。

カーポートの設置方法とは

では最後に実際にカーポートを設置していく際の順序、流れについて紹介していきます。
いくつか注意しなければならない点もありますので、確認しながら行っていくことが重要です。

柱を立てるまで

まず敷地のどの部分にカーポートを設置していくのかを慎重に決定していきます。
柱をどこに立てるのか、屋根はどのように設置されるのかということを想定し、車の駐車位置、人が移動する経路などを考えて決めていきます。
また、広さだけでなく高さや屋根が設置された際の水の流れなども合わせて考えていくことが重要です。

位置が決定したら基礎部分を設置していくために掘っていきます。
一般的に55cm~60cmほどの深さが必要とされていますが、その地域の地盤、地面の状態などにもよります。
また、基礎部分を設置する穴を掘った際に石などが多く出てくることがあるのですが、この場合は撤去費、処分費用がかかる場合があります。

十分な穴が掘れたら、地盤を整えて石を敷き詰めていきます。
そして柱を基礎部分に固定していくのですが、その際柱にアンカーを取り付けて固定していきます。
柱がある程度固定されたらさらに土のうや木片を使って完全に固定していきます。
これで基礎部分、柱の第一段階が終了となります。

基礎が完成するまで

次に梁や母屋などの部材を組み立てていきます。
そして柱が完全に垂直に立っているかどうかを水平器などを使って確認し、調整していきます。
柱が垂直になっていることが確認されたら基礎部分にコンクリートを流し込んでいきます。
ここからコンクリートが完全に乾燥して固定されるまでは養生することとなります。
たいてい十分な強度が出るまでは3~5日ほどかかります。

屋根や雨樋を設置していく

基礎部分のコンクリートが完成したら屋根材を設置していきます。
ここからはカーポートのタイプにもよりますが、水を外部に適切に排出できるように雨樋が設置されることが多くなっています。
ただ、雨樋の方向や角度を間違えると隣家の敷地や道路などに雨水が流れていってしまうことがありますので注意が必要です。

カーポートを設置する際の注意点

カーポートを建物と密着させてしまうと地震や強風でカーポートが揺れた際に建物に当たってしまうこととなります。
大きな傷がついたり、破損してしまうこともありますので、最低限は離して設置することが重要です。
また、ギリギリの隙間で設置すると人が通れない、乗り降りが不便、駐車するのが大変ということもあります。
十分なスペースを確保した上で設置するようにしましょう。

まとめ
カーポートは設置するのに費用がかかりますが、設置することで「雨に濡れずに乗り降りができる」「車が劣化する、汚れるのを防ぐ」といったメリットがあります。
建てる場所などは慎重に選ぶ必要はありますが、車を所有している場合はぜひ設置を考えてみましょう。

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