2023年6月2日
家の内部に水滴があると「雨漏り」か「結露」かの判断がつきにくい場合があります。
この2つはもちろんまったく違うものですので、対応も変わってきます。
そこでここでは雨漏りと結露の見分け方と、それぞれに対しての対処方法について紹介していきたいと思います。
雨漏りはイメージしやすいかもしれませんが、結露とはいったいどういったものなのでしょうか。
まずは結露がどういったものなのかについて紹介していきます。
結露とは「体状態における物質の表面、または内部で、空気中の水蒸気が凝縮する現象」のことを指しています。
例えば冷たい飲み物をガラス容器に入れておくと外側が濡れてきたりすることがあります。
また、冬の寒い日などに家の窓ガラスの内側が濡れていることがあります。
こういったものが「結露」ということになります。
基本的には暖かい空気が屋根、壁、窓ガラスなどに触れて冷やされると水蒸気が水滴となって結露が発生するのです。
結露と雨漏りはまったく違うものですので対応の仕方が違ってきます。
そこでここでは結露と雨漏りの見分け方を順に紹介していきます。
まずわかりやすい見分け方として「発生の時期」があります。
結露が発生する時期としては以下のような時期、タイミングがあります。
・秋から冬にかけての寒い時期だけ発生する
・暖房を入れたら発生した
・換気をしたら消えた
という場合であれば、これはほぼ結露といって良いでしょう。
暖房を使う部屋、湿度が高い部屋、換気が悪い部屋などでは結露が起きやすいということになります。
逆に雨漏りが発生する時期、タイミングとしては以下のようなものがあります。
・季節や時期に関係なく、雨が降った日に発生する
・窓枠の端部分などで起きやすい
・木材が腐敗する、かび臭いといった影響が出てくる
・換気をしても改善されない
といった場合は雨漏りだと言えるでしょう。
特に大雨が降った日などに多く発生する場合などはわかりやすく雨漏りです。
どういった場所や範囲に発生するかといったことでも見分けることができます。
壁一面、窓ガラス一面といった広い範囲で発生している場合は結露である可能性があります。
天井に発生している場合は天井裏、屋根裏などの湿度が高くなっている可能性がありますので、換気をしてみると良いでしょう。
逆に壁の一部分だけ、窓ガラス一面ではなく、窓枠の付近だけ、端部分だけが濡れているという場合は雨漏りの可能性が高くなります。
換気をしても改善しない、天井の水滴がなくならないという場合は雨漏りでしょう。
また、雨漏りはいきなり壁の表面に出てくるのではなく、屋根裏、家の内部をつたって染み込んできます。
そのため、壁や屋根の裏側が雨漏りによって腐食、カビにやられていることが多くなっています。
部屋がかび臭い、壁紙の色が変わってきているという時なども雨漏りだと考えられます。
雨漏りと結露はどちらも水分ですが、状態が違って見えます。
雨漏りは雨が降った際に屋根、屋根裏、壁の内部に侵入してきている水で、天井などから滴り落ちてきたりしてきます。
それに対して結露の場合は部屋の温度、湿度によって発生するものですので、発生すると水滴のままの状態でそこにとどまっていることが多くなります。
水滴が大きくなると流れ始めることはありますが、あまり移動することはありません。
結露が発生する場合の対処方法としては大きく分けると2種類があります。
これは「換気や除湿をすることで湿気を減らす」というものと「断熱することで冷気を家の中に入れない」というものです。
それぞれについて簡単に紹介します。
こちらは結露を解消するのにもっとも一般的な方法です。
基本的に結露は室内の湿度が高いことが原因となるため、換気や除湿を行うことで解決することがあります。
方法としては以下のような方法があります。
・窓やドアを開けることで換気をする
・通気口、換気口などを設置しておく
・除湿器や除湿剤を設置する
・植物や花瓶などをあまり置かない
といったものです。
これらの作業は手間や費用があまりかからずにできるため、手軽にできる結露対策と言えるでしょう。
結露は家の外と中の気温差によって発生するものです。
その気温差を換気するために「断熱する」という方法があります。
断熱するためには大がかりな家のリフォーム工事から簡易的な道具を使うものなどさまざまなものがあります。
それらの方法としては以下のようなものがあります。
・窓に断熱シート(結露防止シート)を使用する
・窓下用のヒーターを使用する
・ペアガラス、二重窓、内窓を使用する
・屋根裏部屋断熱工事を行う
といったものです。
断熱シートなどは1枚1000~2000円程度で売っているためすぐに使える道具と言えますが、屋根裏断熱工事などは大がかりな工事となります。
見える水滴が雨漏りだった場合にはそれ用の対処をしなければいけません。
基本的には専門の業者に依頼して雨漏りの原因を追求し、その部分を修理する必要があります。
もちろんすぐに業者が修理を始めるわけではありませんので、まずは室内の被害が大きくならないようにバケツなどを使って雨漏りをカバーする、濡れている部分をしっかりと拭き取る、ブルーシートなどを使って家電製品などに水がかからないようにするといった対処をする必要があります。
専門業者が到着するとまずは雨漏りの原因調査から始めていくこととなります。
プロでも目視だけでは雨漏りの場所を特定して原因を追求するのは難しいため、サーモグラフィーなどの専用道具を使って念入りに調査を行っていきます。
雨漏りは修理する場所やその度合によって修理費用も大きく変わってきますので、まずは原因となっている場所を特定しましょう。
原因場所が特定できたら、その部分を正確に把握して雨漏り修理をしていくこととなります。
雨漏りは自然におさまる、治るということがないので必ず早めに修理をすることをおすすめします。
雨漏りは目に見えて被害が大きいために放置するということはあまりないのですが、結露は放置しておけば見えなくなることも多いので放置するという人もいます。
しかしある程度の期間結露が出ているということは被害が出る可能性も高くなります。
考えられるものは以下のようなものです。
・カビやダニなどが発生する
・木材が腐敗する
・シロアリの発生につながる
これらは湿度が高い、ということが関係しているものが多いため雨漏りと同様に結露も放置しておいて良いということではありません。
しっかりと対処していくことが重要なのです。
まとめ
雨漏りと結露は区別しにくい部分もあります。
ただ、それぞれに発生する原因があり、それぞれに必要な対処方法が違っています。
雨漏りは被害が目に見えやすいためにすぐに対応されることが多いのですが、結露は放置されることが多いということもあります。
換気をしっかりとしたり、断熱をすることによってある程度防ぐことができますので、まずは手軽にできる結露対策から実行していきましょう。
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