ウェルスチールが教える屋根の豆知識

Knowledge
屋根の豆知識

陸屋根とはどんな屋根?メリット・デメリットを解説

2023年3月24日

陸屋根とはどんな屋根?メリット・デメリットを解説

スタイリッシュなデザイン性が注目されている、陸屋根。陸屋根には、見た目はもちろんですが、他にもさまざまなメリットがあります。
陸屋根の特徴や、メリット・デメリットなどを紹介するので、ぜひリフォームの参考にしてください。

陸屋根とは

陸屋根とは、フラットな形状の屋根材のことです。一般的な住宅の屋根は「∧」または「/」の勾配がほとんどですが、陸屋根はいわば「-」。
スタイリッシュな外観になるので、最近では多くの建物に取り入れられています。
勾配がある屋根材だと普通立ち入りできませんが、陸屋根なら基本的に出入り自由です。たとえば収納を置いたり、緑を置いたり、バーベキューのセットを設置したりするのも良いですね。
陸屋根は大きく「防水タイプ」と「金属屋根タイプ」に分かれますが、ほとんどの住宅で採用されているのは「防水タイプ」でしょう。「金属屋根タイプ」は工場の屋根などによく見られます。

陸屋根のメリット6つ

陸屋根にはいくつものメリットがあります。
屋根の形状が変わるだけで住宅の外観が一新されるので、思いきってリフォームしてはいかがでしょうか。もちろん機能性も十分ですよ。

見た目がスタイリッシュ

陸屋根のフラットな形状は、とてもスタイリッシュ。
ひと昔前にはなかったようなデザインに、住宅街でもおしゃれに際立つでしょう。

屋根部分を活用できる

陸屋根のフラットな形状は、さまざまな用途に活用できます。
収納の設置や屋上菜園、太陽光の設置、洗濯物干し場など、スペースを有効に使えるのも大きな魅力でしょう。
最近ではバルコニーのように仕上げて、屋上ならではの楽しみ方をする家庭が増えてきています。花火大会を観賞したり天体観測をしたりといったイベントも、フラットな屋根ならではですね。

室内が広くなる

一般的な屋根材だと、設置のために屋根裏のスペースが必要です。
陸屋根ならそのスペースを確保しなくて良いので、室内の天井を最大まで高くできるでしょう。
天井が高いと開放感があるので、家族皆が伸び伸びと暮らせそうです。

自分たちでメンテナンスできる

一般的な屋根のメンテナンスは、業者に依頼しなければなりません。足場の設置が必要になるので、労力がかかりますし費用もかさみます。
しかし陸屋根の場合、歩けるため、簡単なメンテナンスなら自分たちで実施可能。「昨夜の雨風で汚れた」といった場合でもササッと掃除できるので、いつでも美しい外観をキープできるでしょう。

落雪リスクがほとんどない

陸屋根はフラットな形状なので、勾配のある屋根と比較して、屋根に積もった雪が落ちるリスクがほとんどありません。
雪下ろしの手間が必要ないのは、特に豪雪地帯の住宅にとって大きなメリットでしょう。
しかし雪は上にどんどん積もっていくため、雪の量によっては住宅への負担が高くなります。また完全に溶けきるまでバルコニーが使いにくくなるのでご注意ください。

強風による被害がほとんどない

悪天候の際に「瓦が飛んでしまった」「屋根材が庭に落下してしまった」というような、危険な事例が後を絶ちません。
屋根材が飛散する原因の多くは、“下から吹く風”。下からの風は、屋根材をめくったり剥がしたり飛ばしたりするので、悪天候をきっかけに屋根に被害が出てしまうのです。
陸屋根は、下から拭きあげられるような屋根材ではありません。
毎年のように台風が襲う日本では大きな安心になるでしょう。

陸屋根のデメリット3つ

メリットのたくさんある陸屋根ですが、一方でデメリットも存在します。
陸屋根について詳しく知り、納得のいく施工をしてください。

水はけが良くない

「-」の形状ならではのデメリットですが、勾配のある屋根に比べて、陸屋根の水はけはあまり良くありません。
溜まった水はカビやコケを発生させたり、雨漏りにつながったりすることもあるのでご注意ください。
もちろん完全な「-」ではなくて少しだけ傾斜がついているのですが、それでも一般的な勾配屋根と比べるとその差は大きいでしょう。
しかし、基本的に陸屋根には防水加工が施されています。水はけがよくなくても、適切な頻度でメンテナンスすれば防水性には問題ありません。(防水加工について、詳しくは後ほど紹介します)

室内が暑くなりやすい

陸屋根は屋根裏のスペースが必要ありませんが、耐熱性においてその特性がデメリットになることがあります。
陸屋根に当たった太陽光は、直に天井に伝わります。そのため陸屋根の真下に位置する部屋は、夏に暑くなりやすいでしょう。
ただ、屋根の施工の際に、遮熱塗料や断熱材などを使えば緩和できます。業者と相談しながら対策していきましょう。

メンテンナンスの頻度が高め

陸屋根の表面(床面)には防水加工が施されています。
この加工は10~20年が寿命とされているので、一般的な屋根材のメンテナンス時期(20~30年)と比較すると頻度が高く感じるかもしれません。

陸屋根の防水加工4種類

陸屋根の防水加工は、大きく分けて4種類です。
それぞれ特徴が異なるので、業者と相談しながら使い分けてください。

ウレタン防水

陸屋根の防水加工の中で、もっともポピュラーな種類です。狭くても広くても施工できるので、あらゆる住宅に適用できます。
陸屋根の床面にウレタン樹脂を重ね塗りして防水力を強化していきます。しかし乾燥に時間がかかるので、トータルの工期は長めに見積もっておきましょう。
施工後は、ゴムのような弾力がある床となります。耐用年数は10~12年が目安ですが、5年ごとに表面を塗り替えるメンテナンスが必要です。

FRP防水

上記ウレタン防水とは異なり、FRP防水の場合は広い面積に施工できません。小さめのバルコニーであれば、FRP防水が最適でしょう。
床面にガラス繊維を張り、それを樹脂でコーティングしながら仕上げていきます。
施工後は固い床になるので、衝撃にも耐えられます。耐用年数は10~12年が目安ですが、5年ごとに表面を塗り替えるメンテナンスが必要です。

アスファルト防水

アスファルト防水は、あらゆる防水加工の中でもっとも頑丈な種類です。
熱を加えて液状にしたアスファルトで、床に防水シートを張っていきます。アスファルトは基本的にメンテナンス不要ですが、重量があるので建物に負担がかかりがちです。
耐用年数は15~25年が目安です。

シート防水

ゴム製や塩化ビニル製のシートを床に貼り付けるのが、シート防水です。下地とシートの間に空気の通り道がある「機械式固定法」と、床にシートを直接貼り付ける「密着工法」の2種類に分かれます。
デザインやカラーが豊富なので、陸屋根(バルコニー)の雰囲気を一新するのにもぴったりでしょう。メンテナンスも、破れや継ぎ目を補強するだけで完了します。ただ、強風が続く地域には向かないのでご注意ください。
耐用年数は10~15年が目安です。

まとめ

陸屋根とは、フラットな形状の屋根材のことです。
スタイリッシュな外観になるうえ、バルコニーとしてさまざまな用途で使えたり、落雪や強風によるリスクがなかったりなど、数多くのメリットがあります。
ウェルスチールには、陸屋根の施工に慣れた職人が多数在籍しています。
防水加工にはさまざまな種類があって悩むと思いますが、弊社では住宅を実際に確認しながら最適な防水加工をご提案させていただくのでご安心ください。
「陸屋根についてもっと知りたい」「我が家では陸屋根のリフォームができるかわからない」など、どのような事でもお気軽にお問い合わせください。

現地調査・お見積もりは無料!!

『ウェルスチール』は春日部市を中心に1都5県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県、栃木県)に出張いたします!
お問い合わせやご相談、現地調査やお見積もりは無料!
瓦・屋根修理・外壁塗装以外にもお手伝いできる工事もあるかと思います! お気軽にご相談ください!

ウェルスチールの工事対応可能エリア

Area
対応可能エリア

春日部市を中心に1都5県(東京・神奈川・埼玉・千葉・栃木・茨城)に出張可能!

LINEでかんたん
問い合わせ&見積依頼