春日部市にて瓦屋根漆喰詰め直し工事
2021年9月3日
Before
After
先日、春日部市にて行った瓦屋根の漆喰詰め直し工事の様子をお届けいたします。
今回は業者さんからのご依頼で、瓦屋根の三日月漆喰の詰め直し工事を行いました。
三日月漆喰とは、下の写真の赤色部分にあたる箇所のことで、
瓦屋根の棟の下の漆喰や降り棟の塗られた三日月状の漆喰を指します。
<施工前>
こちらは施工前の屋根の様子です。今回の施工現場は築25年。
瓦屋根自体には葺き替え工事をするほどの大きな損傷や劣化は見られませんでしたが、
頂上部分の棟瓦と平瓦の間の隙間を埋めている漆喰(三日月漆喰)の劣化が目立っているため補修を行います。
屋根瓦は漆喰と葺き土によって固定されています。
漆喰は消石灰、藁、スサ、糊を水で練って作ったもので、高い透湿性・調湿性により
屋根材の下にある葺き土の湿度を上手に調節することができるため、棟瓦や三日月部分などの仕上げに適しています。
しかし、上の写真のように経年劣化によって漆喰が剥がれたり崩れたりしている状態を放置すると、
瓦と瓦の隙間から雨水が屋根内部に浸水し、雨漏りが起こるリスクが高まってしまいます。
詳しく説明すると、漆喰は年数が経つと本来の調湿機能が劣り、漆喰の中に湿気が溜まってしまって
内部にカビが発生してしまったり泥状のものが出てきます。
そうすると、雨が降った際には漆喰が水を吸い込み、劣化が進んで
割れや剥がれが拡がるという悪循環に陥り、次第に耐候性や調湿性が落ちてしまうのです。
更に棟部分の瓦もズレてしまうことで、ズレた箇所や劣化した漆喰から
雨水が侵入し、雨漏りを引き起こす原因になるというわけです。
この状態の漆喰を気づかず放置し続けると、屋根の下地にまで腐食が広がり、
最終的には屋根自体の交換が必要になるため、高額な工事費用が発生してしまいます。
<施工後>
劣化してボロボロに剥がれてしまっていた漆喰を撤去し、新しい漆喰を詰め直しました。
先述した通り、劣化しボロボロになった漆喰は放置すると雨漏りを引き起こし、
後々高額な屋根修理工事が必要となってしまうため、早め早めのメンテナンスが大事です。
しかし、ただ漆喰を詰め直せば良いということではありません。
漆喰の詰め直しを行うには、繊細な技術や専門的な知識をしっかり備えた職人が必要不可欠なのです。
良い漆喰補修の例として、正面から見て漆喰が真っ平らに施工されていること、
のし瓦より内側に施工されていることの2点が挙げられます。
まず、正面から見て真っ平らに施工されていることというのは、言葉通りの意味ですが
質の悪い施工の場合ですと漆喰の真ん中が山のように膨らむことがあります。
これは施工時に漆喰を平らになぞれていない証拠。
綺麗な真っ平らに詰め直すためには、感覚や力加減、器用さといった
先天的なセンスや経験によって培われる技術の両方が必要なのです。
また、漆喰が雨に当たってしまわないようにのし瓦より内側に施行することも重要なポイントです。
実は、のし瓦の外にまで施工している瓦屋根がよく見られます。
一見すると漆喰がしっかりつまっていて、見栄えよく見えるかもしれませんが
はみ出た箇所から雨水を吸い込んだり、天候による悪影響などを受けやすくなるため
早期の劣化や雨漏りにつながってしまうのです。
これらのポイントは瓦屋根職人としては当たり前のことですが、出来ていない人も多いのが現状です。
ウェルスチールでは、職人一人一人が以上のような細かな点までしっかり気をつけ、
経験によって養ってきた技術と知識、しっかり磨き上げてきたセンスで一つ一つの現場の施工を行っております。
また、独自の仕入れルートを持っているためお客様には高品質なものを他業者より安価でご提供することができます。
お客様のご予算やご希望内容をしっかり聞いた上で職人から施工の提案をさせていただきますので、安心してご相談くださいませ。
この度は、ウェルスチールを御用命いただき誠にありがとうございました。
春日部市周辺の瓦・屋根修理はウェルスチールにお任せください!
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使用屋根材 | |
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