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コーキングで雨漏り修理は可能?補修方法と注意点

2023年7月1日

コーキング

外壁塗装の工程には、「コーキング」や「シーリング」と呼ばれる重要な作業があります。この作業は、建材間の隙間を埋めたり、外壁のクラックを特殊な素材で補修したりするものです。

しかし、このコーキング作業は本当に雨漏りを修復できるのでしょうか?また、逆効果になる可能性はないのでしょうか?

本記事では、コーキングによる雨漏り修理の効果と潜在的なリスクについて詳しく解説していきます。

コーキング材の機能と多様性

「コーキング」と「シーリング」は、建築業界で互換的に使用される用語です。これらの違いを気にする必要はなく、業者間でも同義語として扱われています。

コーキング材の一般的な使用箇所

コーキング材は、私たちの生活空間の至る所で活躍しています。例えば、浴室の浴槽周辺外壁のサイディング接合部電気設備の周囲窓枠の周辺などで見られます。これらの箇所では、水分の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。

この防水効果により、雨漏りや建材の劣化、害虫の侵入などを予防しています。ただし、外壁タイルの目地など、接着力が必要な場所では、コーキングの代わりにモルタルが使用されることが多いです。

コーキング材の入手方法と種類

コーキング材は専門業者だけでなく、一般の方々も入手可能です。ホームセンターなどで様々な種類が販売されており、価格帯も幅広く、数百円の手頃なものから高性能な製品まで揃っています。

主な種類にはシリコン系変成シリコン系ポリウレタン系などがあります。適切な選択には、使用場所の特性とコーキング材の特性を考慮することが重要です。

コーキング補修で雨漏りを防げるケース

コーキング材による補修は、状況に応じて雨漏りを防ぐ効果があります。ただし、すべての場合に有効というわけではありません。ここでは、コーキング補修が効果的な具体的なケースを見ていきましょう。

開口部周辺の雨漏り

窓枠や玄関ドア、換気扇の周りなど、建物の開口部は雨漏りが起きやすい箇所です。これらの部分では、建材と外壁の接合部にコーキング材が使われています。経年劣化によってこのコーキングが傷んでくると、そこから雨水が侵入する可能性が高まります。このような場合、適切なコーキング材で再施工することで、効果的に雨漏りを防ぐことができます。

外壁パネルの目地部分

サイディングやALCパネルなどの外壁材は、パネル同士の隙間にコーキング材が充填されています。この目地部分のコーキングが劣化すると、雨水の侵入経路となります。こういった箇所では、古いコーキング材を除去し、新しいものを適切に充填することで、雨漏りのリスクを大幅に軽減できます。

モルタル外壁の微細なクラック

モルタル外壁に発生する細かいひび割れは、放置すると雨漏りの原因となります。これらの微細なクラックに対しては、柔軟性のあるコーキング材を使用することで効果的に補修できる場合があります。ただし、大きなひび割れや構造的な問題がある場合は、より本格的な修繕が必要となるでしょう。

以上のケースでは、適切なコーキング材と正しい施工技術を用いることで、雨漏りを効果的に防ぐことができます。ただし、建物の状態や雨漏りの原因によっては、コーキング以外の対策が必要な場合もあるため、専門家による診断が重要です。

コーキング補修が効果を発揮しない雨漏りのケース

コーキング材の使用で対処できる雨漏りもありますが、効果がない場合も存在します。ここでは、コーキング補修では解決できない状況を詳しく見ていきましょう。

屋根材の損傷による雨漏り

瓦やスレートなどの屋根材に亀裂が入った場合、表面的にコーキング材を塗布しても根本的な解決にはなりません。多くの場合、防水層の劣化が真の原因であり、屋根材の下にある防水紙の交換が必要となります。

このような状況では、屋根材と防水紙を含めた全面的な改修工事が不可欠です。単なるコーキング処理では、雨漏りの再発を防ぐことができません。

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金属製屋根材の腐食による穴

近年、軽量で耐久性の高い金属屋根が人気を集めています。特にガルバリウム鋼板などが広く使用されていますが、これらの材料も経年劣化により錆びが発生し、最終的に穴が開くことがあります。

このような腐食による穴は、コーキング材での修復が困難です。錆びが進行した金属屋根の場合、部分的な補修ではなく、屋根全体の葺き替えが推奨されます。

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コーキング施工が雨漏りを悪化させる可能性

コーキング材の使用は、状況によっては雨漏りを解決するどころか、問題を深刻化させる恐れがあります。

建物には意図的に設けられた通気口や排水経路があり、これらをコーキング材で塞いでしまうと、湿気や水分が適切に排出されなくなります。その結果、建物内部に水分が滞留し、広範囲にわたって雨漏りや構造材の劣化を引き起こす可能性があります。

このような誤った施工は、建築や防水に関する専門知識が不足している場合に起こりやすい問題です。そのため、雨漏り対策を行う際は、必ず経験豊富な専門家に相談することが重要です。

まとめ

コーキング材を適切に使用すれば、小さな雨漏りを防ぐのに役立つことがあります。一般の方でも簡単に手に入れられるのが特徴です。

しかしながら、コーキング材が適さない場合や、かえって状況を悪くしてしまう可能性もあります。そのため、専門的な知識をお持ちでない方は、ご自身で判断せずに、経験豊富な専門家にご相談いただくことをおすすめいたします。このようにすることで、適切な対策を取り、長い目で見て建物を守ることができるでしょう。

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