2023年2月28日
横暖ルーフってどんな屋根材? 金属屋根にしてみたいけど、耐久性やメンテナンス費用は高くなるのか、
気になる方も多いのではないでしょうか。
横暖ルーフは、高機能でありながら、長期メンテナンスが不要のコストパフォーマンスに優れた金属製屋根材です。 この記事では、横暖ルーフの特徴やメリット・デメリット、メンテナンス費用を解説します。ぜひ屋根材選びの参考にしてみてください。
「横暖ルーフ」とは、ニチハ株式会社の遮熱性能に優れた素材と断熱材が一体となった屋根材です。 ニチハ株式会社は、住宅建材の大手メーカーであり、外壁材ではトップメーカーです。詳しい特徴を見ていきましょう。
横暖ルーフの特徴は主に以下の5つです。
・耐久性に優れている
・高い遮熱性と断熱効果
・色あせに強い
・優れた成形技術とカラーバリエーション
・安心の長期保証
それぞれ解説します。
横暖ルーフは、一般的な亜鉛めっき鋼板に比べて約3〜6倍の耐久度を高めた素材を使用しています。 マグネシウムを2%加えることで、鋼板の腐食や酸化を防止する働きが向上し、耐食性能が強化され、サビに強い構造となっています。 また、素材自体も約5kg/㎡と軽量設計となっており、一般的なスレート系屋根材と比べても約1/4の重量となっています。
遮熱性に優れた素材と断熱材が一体になっているのも特徴です。 表面の素材に紫外線を反射させる機能があり、室内への熱が入るのを防いでいます。これにより、室内の温度上昇を抑えて、快適な空間を作っています。 また、断熱材が一体になっている構造のため、冷暖房効果を高めて、夏は涼しく、冬は暖かい生活環境を実現しています。
屋根材の塗装は、フッ素樹脂とアクリル樹脂の2種類を混ぜ合わせて皮膜を形成することで、紫外線に強い塗料となります。 それにより、色あせの原因となる紫外線をガードして、長期間にわたって外観を美しく保てるようになっています。
横暖ルーフは、本体形状にも工夫があり、屋根材を結合させる部分が差し込み形状になっているため、本体の固定が簡単に施工できるように設計されています。 また、カラーバリエーションが以下4種類あり、和洋どちらにもマッチするカラーになっています。
・FブラウンS
・FブラックS
・KギングロS
・KグリーンS
※ラインナップにより、塗装の種類が異なります。
横暖ルーフは、さまざま種類の保証に対応しており、保証年数も充実しています。 以下に対応する保証と年数をまとめました。
対象製品 | |
---|---|
保証種類 | 横暖ルーフαプレミアムS |
塗膜の変色 | 20年 |
塗膜のヒビ・割れ・剥がれ | 20年 |
赤サビ | 20年 |
穴あき | 25年 |
免責範囲 | 海岸から500m未満の地域、および塩害地域 |
横暖ルーフは、5種類のラインナップになっています。
横暖ルーフシリーズの最上位モデルです。 超高耐候の「フッ素樹脂遮熱鋼板」採用しており、ジョイント部の気密性を高め、断熱性を向上させたモデルです。
※2023年2月時点では、生産一時休止となっています。
横暖ルーフSの上位モデルです。 横暖ルーフSとの違いは塗装方法です。最上位モデルの横暖ルーフα プレミアムSと同じフッ素樹脂塗装で、より耐久性を高めたモデルです。
※一時、供給不足により生産休止となっていましたが、2023年3月1日に販売再開となっています。
参考:ニチハ株式会社 金属屋根材 生産一時休止品の販売再開のご案内
横暖ルーフSにジョイント部の気密性を高めたモデルです。横暖ルーフSと価格は同じになります。
横暖ルーフシリーズのスタンダードモデルです。 表面の塗装は、フッ素塗装ではなくポリエステル塗装になっており、価格を抑えたモデルになっています。
横暖ルーフSに比べて、狭い土地でも取り回しがしやすいコンパクトモデルです。
横暖ルーフのメリットは以下の3つになります。
・費用対効果が高い
・充実の保証体制
・幅広い施工に対応
それぞれ解説します。
横暖ルーフは、一般的な金属屋根材に比べて、耐久性に優れているため、メンテナンス費用を抑えられます。 耐用年数も25〜30年となっており、初期費用は高くなりますが、塗り替えや補修が長期間不要と考えると費用対効果が高いといえます。 また、遮熱性能と断熱効果も高いため、光熱費の削減効果も期待できます。
前途にもあるように、保証体制が充実しているのもメリットともいえるでしょう。 塗膜の変色や褐色保証は20年、赤サビ20年、穴あき25年と長期の保証があります。 また、沿岸部での保証対象が、沿岸から500mまでを保証対象としているため、幅広い地域もカバーしています。
横暖ルーフは、「重ね葺き工法」という既存の屋根の上に新しい屋根材を施工する方法や「葺き替え工法」という既存の屋根を剥がして新たな屋根材を施工する方法になります。 この方法により、屋根材の解体や除去が不要のため、建物への負担が少なくできます。 更に、廃材の処分費用も抑えられて、工期も短くなるメリットもあります。 また、平成28年11月8日より、北海道でも施工可能になっており、広い地域で施工が可能になっています。
横暖ルーフのデメリットは以下の2つになります。
・初期費用が高い
・勾配がない屋根には施工できない
それぞれ、解説します。
横暖ルーフは、約6,000〜8,000円の価格帯になっており、一般的な金属屋根材に比べると、価格が高い部類に設定されています。 初期費用は高くなりますが、基本性能や耐用年数が長いことを考えると、コストパフォーマンスに優れています。 そのため、少しでも初期費用を抑えたい方にはデメリットといえます。
横暖ルーフは、施工可能勾配が2.5寸以上となっており、傾斜の低い屋根には施工できません。勾配が2.5寸以上の屋根に限定されてしまいます。
横暖ルーフα プレミアムSを参考にメンテナンス費用を表にまとめましたので、参考にしてみてください。
施工方法 | 初期費用 | メンテナンス時期
25年目 (再塗装・屋根補修) |
メンテナンス
トータル費用 |
重ね葺きの場合 | 約176万円 | 約46万円 | 約222万円 |
葺き替えの場合 | 約190万円+処分費 | 約46万円 | 約236万円+処分費 |
※既存の屋根材がスレート屋根材の場合
参考:ニチハ株式会社 金属製屋根材(センタールーフ)のメンテナンススケジュール・コスト
横暖ルーフは以下の人におすすめです。
・安定した品質を期待する人
・コストパフォーマンスに優れた屋根材を希望する人
横暖ルーフは、高機能&超軽量設計に加え、保証体制も充実しているので、安定した品質を期待する人にはおすすめです。
横断ルーフは、初期費用は高くなりますが、フッ素樹脂遮熱鋼板によって、再塗装や屋根補修が長期間不要となるため、メンテナンス費用を抑えられる設計になっています。 また、遮熱性と断熱性にも優れているので、エアコンの使用量も抑えられて、光熱費も節約できる効果が期待できます。 コストパフォーマンスに優れた屋根材を希望する人にはおすすめです。
この記事では、横暖ルーフの特徴やメリット・デメリット、メンテナンス費用について解説しました。 横暖ルーフは、初期費用は掛かりますが、耐久性が高いことや保証体制が充実しているコストパフォーマンスに優れた金属屋根材です。 金属屋根材でリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
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