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雨漏りの原因が特定できない! 屋根診断で分かる意外な侵入経路とは

2025年10月24日

雨漏りの原因が特定できない! 屋根診断で分かる意外な浸入経路とは

雨漏りの原因となりやすい箇所の大まかなランキングは次のとおりです。

  1. 屋根
  2. ベランダ
  3. 外壁

雨漏りは、屋根が一番の原因となることが多いです。
具体的にはどのような状態の屋根が雨漏りの原因になるのか解説します。

✅屋根材の不具合

屋根材に不具合がある場合は、雨漏りの原因となりやすいです。
具体的には次のような場合です。

・瓦屋根がズレている。
・化粧スレートの屋根が割れている。
・金属屋根が浮いている。

こうした不具合がある場合、屋根に隙間ができてしまうため、その隙間から大量の雨水が浸入するようになります。
屋根に雨水が浸入してもルーフィングという防水シートがあるため、直ちには雨漏りにつながりませんが、ルーフィングが劣化して破れたりしていると、雨水の浸入を防ぐことができず、雨漏りにつながってしまいます。

✅谷板金の不具合

屋根と屋根がぶつかり合う部分を谷と言います。
建物が完全な正方形や長方形でなく、出っ張った部分がある場合は、屋根には必ず、谷の部分ができます。
この谷部分には、2方面から雨水が流れ込むため、雨漏りしやすい箇所になります。
そこで、瓦屋根や化粧スレートの屋根でも、この部分だけは、谷板金と呼ばれる金属製の樋が設けられています。
谷板金はガルバリウム鋼板といい、錆に比較的強い金属が用いられていますが、全く錆びないわけではなく、経年劣化によって腐食して穴が開いてしまうこともあります。
また、ズレたり、浮いたりすることで隙間が生じてしまうことがあります。
こうした穴や隙間があると雨漏りにつながってしまいます。

さらに、谷板金の部分には、雨水だけでなくゴミも集まりやすく、木の葉などのゴミが詰まってしまうと、ダムのような状態になってしまいます。
この場合も、たまった雨水を排水できず、屋根のわずかな隙間から室内に雨水が浸入してしまいます。

✅ケラバの不具合

切妻屋根や片流れ屋根の場合は、雨樋がついていない屋根の先端部分にケラバと呼ばれる部位があります。
ケラバは屋根材と破風板の隙間から雨水が浸入するのを防ぐ役割を担っています。
また、雨水がその隙間から浸入しても、捨て水切りという板金が設置されているため、自然に排水できるようになっています。
ただ、土ほこりや細かいゴミが板金部分に溜まってしまい、雨水を排水できない状態になると、捨て水切りから雨水があふれて、屋根の内部に浸入してしまい、雨漏りにつながってしまいます。

✅棟板金の不具合

化粧スレートの屋根や金属屋根では、屋根の頂上の棟と呼ばれる部分に棟板金が施工されています。
棟板金は、釘などで留められていますが、経年劣化によって、釘が緩んでしまい、剥がれやすくなったり、隙間が生じるようになります。
その隙間から雨水が浸入すると、棟板金を固定する木材が雨水で腐朽してしまい、棟板金をしっかり固定できない状態になってしまいます。
このような場合、台風等の強風を受けた際に、棟板金が剥がれてしまうことがあります。
このように棟板金に不具合がある場合は、雨水の浸入経路になりやすく、雨漏りの原因になります。

✅漆喰の不具合

漆喰とは、瓦屋根の棟瓦の下の三日月状になっている部分に埋められている白い部材のことです。
瓦の形状からこの部分はどうしても隙間が生じてしまいますが、その隙間から雨水が浸入することを防いでいます。また、棟瓦の土台部分を守る役割も果たしています。

瓦屋根は50年以上と寿命が長いのが特徴ですが、漆喰の部分はそれほどの耐用年数はありません。
20年程度したら、漆喰が剥がれたり、割れるなどの不具合が生じます。
漆喰が剥がれたのを放置しているとその隙間から雨水が浸入してしまい、雨漏りにつながってしまいます。
また、棟瓦の土台が崩れてしまい、棟瓦のずれにつながってしまい、そのズレた部分からも雨水が浸入するようになります。

✅ルーフィング(防水シート)の劣化

屋根材の下には、ルーフィングと呼ばれる防水シートが敷かれています。
屋根にかかる雨水は、屋根材だけで完全に止めているわけではありません。
どのような屋根材でも、ある程度の隙間が設けられていて、一定程度の雨水は浸入します。
しかし、ルーフィングが敷かれているので、屋根の下地(野地板)まで浸入することはなく、雨漏りにはつながらないようになっています。
また、ルーフィングに伝った雨水も屋根材の隙間から自然に排水されるようになっています。
このルーフィングが劣化している場合は、雨水の浸入を止めることができず、雨漏りにつながってしまいます。

ルーフィングは、耐用年数が長いものもありますが、コストを抑えて建築されているローコスト住宅などでは、安いものが使われていることが多いです。
安物のルーフィングの場合は、耐用年数が10年程度しかありません。
このような場合、屋根材には不具合が見当たらなくても、ルーフィングが劣化しているために雨漏りにつながってしまうといったことも起きます。

ベランダからの雨水の浸入経路とは?

ベランダも雨漏りの原因となりやすい箇所です。特にベランダの上に屋根がない場合は、雨水はベランダの屋根に直接かかるので、わずかにひび割れがあるだけでも、雨水が浸入してしまいます。
主な原因箇所を紹介します。

防水層

防水層とは、ベランダの床部分のことです。
この部分には、FRP防水、シート防水、ウレタン防水など、様々な方法によって防水措置が取られています。
防水層は経年劣化によって徐々にひび割れが生じやすくなります。
大きなひび割れが生じるようになると、その隙間から雨水が浸入してしまうので、異常が確認されたら早めに点検を依頼しましょう。

排水ドレイン部分の劣化

排水ドレインとは、ベランダに溜まった雨水を流す排水口のことです。この部分は、水たまりになりやすく、ゴミも貯まりやすいことから、劣化しやすい部分です。
日頃からごみを取り除いてスムーズに排水できるようにしておくと共に、異常が確認されたら、早めに修理を依頼しましょう。

笠木の部分

笠木とは、ベランダの手すりの部分のことです。この部分には板金が張り付けられていますが、繋ぎ目の部分には隙間があり、コーキング(シーリング)が埋められています。
コーキングが劣化していると、雨水が浸入しやすくなります。

窓枠周り

ベランダには掃き出し窓が設けられていますが、その窓の窓枠周りが劣化していると、雨漏りの原因となりやすいです。
窓枠と外壁の間には、コーキング(シーリング)が埋められています。
コーキングは、ゴム状の物質で柔軟性がありますが、経年劣化によって、カサカサになると、ひび割れが生じたり、剥がれやすくなって隙間が生じます。
この場合その隙間から雨水が浸入することがあります。

外壁からの雨水の浸入経路とは?

 

強風を伴う横殴りの雨が降った時は、外壁にも大量の雨水がかかります。
外壁に不具合があると、外壁から雨水が浸入することもあります。

外壁のひび割れ

モルタル外壁などの場合、経年劣化によって外壁がひび割れてくることがあります。
ヘアークラックと呼ばれる目立たないひび割れの場合は、雨水は浸入しませんが、構造クラックと呼ばれるほどの大きなひび割れになると、雨水が浸入しやすくなります。
こうしたひび割れがある場合は、コーキング(シーリング)で塞ぐ等の補修工事が必要です。

コーキング(シーリング)の劣化

外壁には様々な隙間が設けられていて、その隙間にはコーキングが打たれています。
窯業系サイディングなどなら、外壁材と外壁材同士の隙間が生じる部分があります。
また、サッシの窓枠と外壁の境目にも隙間があります。
コーキングが経年劣化によって、ひび割れたり剥がれているとその隙間から雨水が浸入しやすくなります。

屋根からの雨漏りを修理するには?

屋根からの雨漏りを修理する方法は、どの屋根材を使っているのかにより大きく異なります。
瓦屋根の場合は、不具合のある箇所だけ修理することができます。瓦が割れていない限り、再利用することもできます。
化粧スレートの屋根や金属屋根の場合は、部分的な修理は難しいことも多く、また、屋根材を再利用できないことも多いです。

また、屋根からの雨漏りはルーフィング(防水シート)の劣化が大きな原因の一つです。
ルーフィングが劣化している場合は、屋根材だけを部分的に直しても、雨漏りを完全に止めることはできません。
ルーフィングの交換が必要な場合は、屋根材をいったんすべて撤去する必要があります。
そのため、屋根の葺き直しや葺き替えといった工事が必要になります。

まとめ

屋根を中心に雨漏りの原因となりやすい箇所について紹介しました。
雨漏りは、屋根や外壁などに不具合があるために生じるものですが、どの部分から雨水が浸入しているのか、分かりにくいことが多いです。
雨漏りの原因箇所を突き詰めるには、まず、雨漏り修理の専門家に家全体を点検してもらうのが確実です。

ウェルスチールは埼玉県春日部市を中心に首都圏で瓦、屋根修理、外壁塗装工事や雨漏り修理を承っている職人直営店です。
雨漏り修理のご依頼を受けた際は、まず、雨漏りの原因箇所を突き止めて、状況に応じた適切な修理方法を提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

〈その他の豆知識〉

▷雨漏り発見から修理までの流れを徹底解説!

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