雨漏りの原因がわからない?散水調査・赤外線調査の違いを解説
2026年1月26日
雨漏りを修理するには、まず、雨漏りの原因を突き止めなければなりません。
雨漏りの原因の調査方法としては、目視調査の他、散水調査、赤外線調査という調査方法があります。
それぞれどのような調査方法なのでしょうか。違いや調査の使い分けについて解説します。
雨漏りの原因の特定が必要な理由

雨漏りを修理するためには、雨漏りの原因の特定が必要です。
雨漏りの原因の特定なんて、屋根を見ればすぐに分かるでしょと思うかもしれません。
もちろん、棟板金が剥がれてるといった明確な原因がある場合は、棟板金の修理が優先されます。
しかし、一見すると屋根には異常がなさそうなのに雨漏りしているということが多くあります。
このような場合は、念入りな調査が必要になるので、様々な調査を実施する必要があります。
雨漏りの原因の調査方法とは
雨漏りの原因の調査方法にはいくつかの方法がありますが、代表的な方法が、散水調査と赤外線調査です。
その他の調査も紹介します。
✅目視調査
雨漏りの調査を依頼された場合に最初に行うのが目視調査です。
目視調査とは文字通り、雨漏り修理業者が屋根に上がってみて、雨漏りの原因となる箇所がないか点検する方法です。
また、雨漏り原因箇所は屋根だけとは限りません。外壁や窓枠からの雨漏りが生じていることもあるため、点検が必要です。
更に、屋内側からも調査を行います。
例えば、屋根裏に上ってみて、屋根の野地板や小屋組みで雨に濡れている箇所がないか確認します。
これらの調査により大まかに雨漏り原因を特定できることがあります。
✅散水調査
散水調査は、実際に屋根や外壁に散水してみて雨漏りの原因を特定する方法です。
一般的には、目視調査により、雨漏り原因箇所を予測したうえで、実際に室内側で雨漏りしているか確かめるために行います。
屋外では、予測した雨漏り原因箇所に散水し、室内側では、水が浸入しているか確認するという形で行います。
目視だけでは気づかない雨漏り原因箇所を発見できることもあります。
✅赤外線調査(赤外線サーモグラフィー調査)
赤外線調査とは、赤外線サーモグラフィーにより、雨漏りが生じているか確認する方法です。散水調査とセットで行われることがあります。
雨漏りして、屋根や壁の内部が雨水で濡れている状態の場合は、その部分だけ低温になります。
赤外線サーモグラフィーを当てることでその違いが一目瞭然になるので、雨漏り原因箇所の特定に役立ちます。
屋根や外壁に異常があるけど、室内側には雨漏りの現象が現れていないこともあります。
特に外壁の雨漏りは、外壁内部が濡れているけど、室内の壁にはまだ雨漏りの跡が見当たらないこともあります。
このような場合でも、赤外線サーモグラフィーを当てれば、温度の違いにより内部で雨漏りが進行していることに気づくわけです。
目視調査のメリットとデメリット
目視調査のメリットは、調査費用が少ないことと、すぐに調査できるという早さにあります。
目視調査は、雨漏り修理業者が実際に屋根に上がって確認したり、外壁の異常を念入りに調べる形で行います。
スマホなどの撮影機器さえあればよく、特別な調査機器も必要ありません。
雨漏り調査の依頼を受けたその日のうちに、調査することも可能です。
もちろん、本格的な調査が必要な場合は、足場を架設したうえで、隅々まで丁寧に確認する形になります。
一方、デメリットとしては、雨漏り原因箇所を見落としてしまう可能性がある点や、正確に把握することが難しいこともある点が挙げられます。
そのため、散水調査や赤外線調査を組み合わせて行うことが推奨されます。
散水調査のメリットとデメリット
散水調査のメリットは、雨漏りの状態を再現できることが挙げられます。そのため、高い確率で、雨水の浸入ルートを特定することができます。
更にまんべんなく散水することで、目視だけでは見落としがちな浸入ルートを特定することができます。
一方、デメリットもあります。
まず、散水調査には時間や手間がかかります。一般的には、足場架設が必要ですし、家全体をまんべんなく散水するので、数日かかることもあります。
そして、二次被害のリスクがあることも見逃せません。
散水調査により、実際に室内に雨漏りが生じてしまうこともあります。
水量が少ないと雨漏りしているのがわからない一方、多すぎると二次被害拡大のリスクがあるといった感じで、水量調整が難しいことがあります。
赤外線調査(赤外線サーモグラフィー調査)のメリットとデメリット
赤外線調査のメリットは、見えにくい浸入経路を特定しやすいことです。
例えば、雨水が外壁の内部に浸入しているものの室内側に雨漏りの症状として現れていなければ、見落とされてしまいます。
赤外線サーモグラフィーで調査すれば、壁の内部の温度変化から、異常に気づきやすいです。
さらに、雨水の浸入ルートが複雑な場合は、散水調査だけでは、雨漏り原因箇所を突き止められないことがあります。
その点、散水調査と赤外線調査を併用すれば、浸入ルートが可視化されやすくなります。
デメリットとしては、天気によっては、赤外線サーモグラフィーを当てても温度変化に気づきにくい可能性があることです。
雨漏りの原因を突き止めるにはどの調査方法を選ぶべきか
目視調査、散水調査、赤外線調査の3つの方法のうち、どの検査方法が雨漏りの原因を特定するのに有効なのでしょうか。
結論から言うと、この3つ調査方法のどれが一番有効かという形で決めることはできません。
雨漏り原因を正確に突き止めるには、この3つ調査方法を併用するのが一般的です。
まず、目視調査により雨漏りのおおよその原因を突き止めます。
ただ、目視だけでは、ベテランの職人でも、見落とし箇所が生じることがあります。
そこで、散水調査を行ってみて、他に雨漏り原因箇所がないか確認します。
この際、赤外線サーモグラフィーも併用することで、より、雨漏り原因箇所を突き止めやすくなります。
さらに、外壁内部などで雨漏りが発生している可能性がある場合は、赤外線調査による確認が必要です。
雨漏りの主な原因と雨水の浸入箇所

雨漏りの主な原因は、ほぼ決まっています。そのため、目視検査でもかなり特定できることがあります。
主な雨漏り原因箇所を紹介しましょう。
✅屋根材のズレ、浮き、割れ
屋根材のズレ、浮き、割れにより、隙間が生じている場合は、その隙間から雨水が浸入して雨漏りの原因になってしまいます。
屋根材にズレ等が生じても、防水シート(ルーフィング)が敷かれているため、すぐには雨漏りにつながりません。
それでも雨漏りしてしまうのは、防水シート自体が劣化している証拠なので、全面的なリフォームが必要です。
✅板金の劣化
屋根には、化粧スレートと金属屋根のどちらでも、棟板金や谷板金といった板金が使われている部分があります。
こうした板金の部分は、実は劣化しやすい箇所です。
棟板金は外れてしまうことがありますし、谷板金は錆が深刻化して穴が空いてしまうことがあります。
このような場合は、雨漏りが生じてしまうことがあります。
✅破風板の劣化
破風板とは、屋根の端部や横断部に設置されている板材です。この部分から風雨が内部に浸入することを防ぐ役割を担っています。
この部分が破損したり、隙間が生じている場合は、雨漏りにつながってしまうことがあります。
✅外壁のクラック
雨漏りは屋根だけが原因ではありません。外壁も同じくらいの雨漏り原因箇所です。
外壁材に構造クラックという目立つひび割れが生じている場合は、その隙間から雨水が浸入してしまいます。
✅窓サッシのコーキング(シーリング)
窓サッシのコーキング(シーリング)とは、サッシと外壁の隙間に充填されているゴム状の物質です。
コーキング(シーリング)は、ゴムのような柔軟性がありますが、経年劣化によって柔軟性が失われて、ひび割れが生じやすくなります。
亀裂が入ったり、剥がれた場合は、雨水が浸入することになります。
✅屋根と外壁の取り合い部
屋根と外壁がぶつかり合う部分には、水切り板金が設置されています。
この水切り板金が経年劣化してしまうと、その隙間から雨水が浸入しやすくなり、雨漏りの原因になることがあります。
✅ベランダやバルコニー
ベランダやバルコニーは雨漏りの原因となる箇所が多数あります。
まず、床の防水層が劣化してしまうと、雨漏りが生じてしまいます。
また、ドレンが詰まって雨水が流れにくくなっていると、雨水が溜まってしまい、雨漏りにつながります。
さらに、腰壁の上部分を覆う笠木の接続部分などがズレたり、コーキング(シーリング)が劣化すると雨漏りにつながることもあります。
そして、ベランダの掃き出し窓の周りも雨漏りが生じやすい箇所です。
まとめ
雨漏りの原因の調査方法である目視調査、散水調査、赤外線調査について解説しました。
これらの調査方法は一つ選べばよいというものではなく、3つを併用するのがポイントです。
ウェルスチールは埼玉県春日部市を中心に首都圏で瓦、屋根修理、塗装工事や雨漏り修理を承っている職人直営店です。
雨漏りの原因を特定するための調査はもちろん、雨漏り修理も承っていますので、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。


