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屋根の豆知識

コロニアルとはどんな屋根材?種類や特徴について

2024年8月29日

日本で広く使われている屋根材に「コロニアル」があります。
数多くのメリットがあることで高いシェア率を誇っている屋根材となっています。
そこでここではコロニアルの種類、特徴、メリットなどについて紹介していきたいと思います。

コロニアルとは

コロニアルとは「スレート」と呼ばれる薄い板状の屋根材の一つです。
ケイミュー株式会社」が販売している製品であり、数あるスレート屋根材の中でも高いシェア率を誇っています。

天然スレートというものもある

昔はスレートと言えばこちらの天然スレートを指しました。
天然スレートという名前の通り、天然石である粘板岩を素材としているスレート屋根材です。
天然石ならではの「青と黒のコントラスト」「高級感」が特徴的なスレートとなっています。
ただ、天然石が素材ということもあって費用が高額になりやすく、一般住宅の屋根材として使用するにはコスト面で合わないというのが現実です。
そのため有名なホテルや迎賓館など特別な建物に使われることが多くなっています。
さらに天然石を使用しているため施工するのに高い技術が求められており、塗装を重ねて行うこともできないという制限もあります。
こういった理由で一般にはほとんど普及はしていません。

コロニアルは化粧スレートである

コロニアルは一般的に使用されることが多い「化粧スレート」と呼ばれるものです。
こちらの化粧スレートはセメントを原材料としたスレートです。
天然スレートよりも価格がはるかに安く、施工性も高く、デザインやカラーバリエーションも豊富で扱いやすいというメリットがあるので一般的に広く普及しています。
近年、「スレート屋根」という呼び方をする際には、ふつうはこの化粧スレートのことを指すようになっています。
もちろんコロニアルもこちらの化粧スレートとなっています。
天然石を利用する天然スレートとは違って、人工的に作るものですので、デザイン性やカラーバリエーションも非常に種類が多く、周囲の風景や建物の外壁の色合いとも屋根材を合わせやすいという特徴があります。
利用メリットが多いため日本の屋根材として広く普及している化粧スレートですが、2004年以前に製造された化粧スレートの中には「アスベスト」が含まれていることがあるというのが最大の注意点です。
アスベストは人体に有害な物質であり、2004年以降は国内では製造、販売が禁止されています。
これより以前に製造されたスレートが使用されている建物は改修や取り壊しの際に注意が必要となります。

▷戸建て住宅に多いスレート屋根の劣化症状とメンテナンス方法について

コロニアルの特徴やメリットとは

コロニアルを含むスレート屋根は日本の屋根材としてもっとも幅広く普及している屋根材だと言えます。
それはスレートに多くの長所、メリットがあるからだと考えられています。
ここではそれらのメリットについて紹介していきます。

価格が比較的安価で、操作性も高いので扱いやすい

化粧スレートはセメントが主原料の素材となっているため、他の屋根材と比べても安価で使用することができます。
また、急激に価格が高騰するようなこともあまりなく、価格が安定して安い化粧スレートを屋根材として使うことで、建築費用の合計費用を抑えることが期待できます。
また、瓦屋根などの屋根材を使用する場合は、屋根材の価格が高価なことに加えて、施工するのに高い技術が求められるため、誰でも同じように施工できるというわけではありません。
そのため、瓦などの屋根は高い技術を持つ職人が施工する必要があるために施工費用が高くなりがちですが、スレートはそれ自体が軽く、操作性も高いので扱いやすいことから施工費用も安くなっているため、全体的なコストを抑えることができます。

重量が軽く、耐震性が高い

最近では耐震性能を高めるための耐震補強工事があちこちで頻繁に行われています。
それらの工事の多くは「屋根の軽量化」が耐震性能を高めることとして扱われるようになっており、屋根を軽くするということが建物の耐震性能を高めるということで、屋根の軽量化の重要性が高まっています。
屋根材として瓦屋根が長く使われてきた日本ですが、この瓦屋根は耐久性は高いもののとにかく重量があり、その重量から建物、柱、壁にかかる負荷が大きくなるという特徴があります。
屋根が重くなると地震があった際には遠心力の問題もあって屋根部分が大きく揺れるということもあって、耐震性に問題があるとされていました。
そこで近年では耐震性能を高める耐震補強工事として瓦屋根をスレート屋根や金属屋根などの軽い素材の屋根材に交換するということが多く行われています。
スレート屋根は薄い板状の屋根材であり、瓦屋根よりもはるかに軽いという特徴があります。
屋根の重量が軽くなることで、柱や壁などの建物にかかる負荷も小さくなり、地震があった際の揺れ幅も縮めることができます。
このように屋根の軽量化ができるということは地震が多いという地域では大きなメリットとなるでしょう。
瓦屋根よりも軽いというのもスレートのメリットなのです。

▷地震に備えて屋根を軽量化!耐震性の効果と注意点

デザインやカラーバリエーションが豊富で建物の色や周囲の風景に合わせやすい

屋根材の中でもコロニアルを含む化粧スレートはデザインやカラーバリエーションが豊富に用意されている屋根材となっていますので、さまざまな建物の色、屋根の形状、周囲の風景に合わせやすい特徴を持っている屋根材でもあります。
周囲の風景や家屋の屋根の形、建物の色合いに合わせて屋根材の色や形を選ぶことができるので、外観を整えやすいという屋根材です。
コロニアルは見た目を重視したい、自分好みの屋根にしたい人に特におすすめの屋根材だといえます。

コロニアルを利用する際のデメリット、注意点とは

コロニアルは利用するメリットが多いため、幅広く利用されている屋根材となっていますが、こうしたスレート屋根は実際に利用する際にはいくつかのデメリットや注意点もあります。
ここではそれらのデメリット、注意点について紹介していきます。

耐久性が低い、割れやすい、破損しやすい素材である

コロニアルを含むスレートは薄い板状の屋根材であるため、手軽に扱いやすいというメリットがある反面、破損しやすい、割れやすい、耐久性が低いというデメリットもあります。
強風の時に飛来してきた物、落下物などがスレート屋根に当たることで屋根材が割れてしまう、破損してしまうということもあるので、台風がよく通る地域、強風になる時が多い地方などでは破損しやすいスレート屋根はあまりおすすめできません。
スレートが割れたり、破損したりすると、その割れた部分から雨水が内部に浸入して雨漏りの原因にもなりますので注意が必要です。
また、破損した部分が落下して危険ということもあります。

スレート屋根本体の防水性は高くはない

スレートは薄い板状の形状の屋根材で、屋根に設置する際にはスレート屋根を組み合わせることで屋根を作っていくという施工方式となります。
そのため、スレート屋根同士の設置がうまく組み合わさっていない、つなぎ目が開いてしまっているという時にはその隙間から水が内部に侵入してしまうという特徴があります。
また、つなぎ目部分に水が溜まることによってカビ、コケなどが発生しやすく、そこから屋根材の劣化が進んでいくことがあります。
もともとスレート屋根自体はセメントでできているため、防水性は高くはありません。
スレートの表面に塗装をしていることで防水性を高めているのですが、その塗装が薄くなる、剥がれるということがあればスレートが直接水分を吸収してしまうために急激に劣化することとなります。
スレート本体そのものがそこまで耐水性が高いという素材でもないということを考えると台風が多い、大雨がよく降るという地域では、あまり使用に向いていない素材もいえるのかもしれません。

スレート屋根は定期的に塗装メンテナンスを行う必要がある

化粧スレートはセメントでできた屋根材本体の表面部分に塗装がされている屋根材です。
この塗装をすることによって防水性や耐熱性を向上させています。
表面の塗装については経年劣化によって薄くなっていく、剥がれていくということがあるため、完全に劣化する前に定期的に塗装メンテナンスが必要となります。
たいていは10年に一度ほどの期間で塗装しなおす必要があるのですが、10年経たなくてもスレートにひび割れがある、色がかなり薄くなっている、表面が剥がれているというような症状が出ている場合にはすぐにメンテナンスが必要となります。
メンテナンスが遅れるとそれだけ劣化も早くなっていってしまうため、早い処置が重要です。
こうした塗装メンテナンスの必要があるというのもデメリットと言えます。

コロニアルの商品の種類とは

コロニアルにもいくつかの種類があります。
ここでは主な製品を紹介していきます。

コロニアルグラッサ

コロニアルグラッサは木目調の模様が特徴的な製品です。
表面を無機系塗膜である「グラッサコート」で塗装されており、色褪せしにくい製品となっています。
とにかくカラーバリエーションが豊富で16色の製品が販売されています。

▷「コロニアルグラッサ商品ページ」

コロニアル遮熱グラッサ

こちらはコロニアルグラッサに遮熱性能を加えた製品です。
特殊な顔料を使って塗装をすることによって太陽光を反射して熱が伝わりにくくなっています。
特に室内の温度を上昇させたくないという人におすすめの製品です。
カラーバリエーションは7色が用意されています。

▷「コロニアル遮熱グラッサ商品ページ」

コロニアルクァッド

こちらはもっとも一般的なスタンダードな製品となっています。
他のコロニアル製品よりも価格が安くなっているため、コストを抑えたい場合におすすめです。
カラーバリエーションは12色が用意されています。

▷「コロニアルクァッド商品ページ」

まとめ

コロニアルは日本でもっとも幅広く使用されている屋根材であるスレート屋根の一種です。
スレート屋根の中でも高いシェア率を誇っている製品であり、利用メリットも多くなっています。
軽くて安価、扱いやすいために利用されることが多くなっていると言えるでしょう。
弊社はスレート屋根の補修修理から、金属屋根へのカバー工法、葺き替え工事も多数実績がございます。

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