ウェルスチールが教える屋根の豆知識

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屋根の豆知識

後悔しない選び方のポイント!葺き替えとカバー工法はどちらがお得?

2025年11月28日

屋根リフォームの方法には、屋根葺き替え工事、屋根カバー工法の2つがあります。

屋根葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材を葺く工事です。
屋根カバー工法は、既存の屋根の屋根の上に新しい屋根材を被せる工法です。

屋根の全面的な工事を行う場合は、このいずれかの方法を提案されるのが一般的です。
この2つの工事方法にはそれぞれ、メリットとデメリットがあります。
また、屋根材の状態によっては、屋根葺き替え工事しか選択できないこともあります。
どちらが本当にお得なのか? 後悔しない選び方を解説します。

屋根葺き替え工事とは

 

屋根葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて撤去して新しい屋根材を葺く工事です。
屋根材だけでなく、ルーフィング(防水シート)も剥がします。
また、下地の野地板の状態も確認し、腐っている場合は、野地板も撤去して交換します。
更に小屋組みと呼ばれる屋根の骨格に不具合がある場合は、骨組みの修理も行います。
このように、屋根を骨組み、下地から完全に新しくできるのが、屋根葺き替え工事になります。

屋根カバー工法とは

屋根カバー工法は、既存の屋根の家に新しい屋根材を葺く工事方法です。
既存の屋根の上に、ルーフィング(防水シート)を張り巡らして、その上に、新しい屋根材を葺きます。
屋根材の撤去が必要ないことから、廃材の処分費用を抑えることができ、工期も短くすることができるのが特徴です。

屋根葺き直し工事とは

屋根葺き直し工事と呼ばれる工事方法もあります。
これは、屋根材を剥がして、ルーフィング(防水シート)の交換や野地板の修理を行った後で、剥がした屋根材を再利用して葺き直す工事方法です。
屋根葺き直し工事を行うことができるのは、瓦屋根に限られます。

屋根の葺き替えやカバー工法を行うべきタイミング

屋根の葺き替えは、屋根を構成する建材をすべて一新する工事なのでそれぞれの建材の耐用年数が過ぎたときが工事を検討すべきタイミングになります。
一般的なスレート屋根の場合は、新築時から30年程度経過した段階で行うのが理想です。

屋根のカバー工法は、既存の屋根の下地がしっかりした強度を保っていることが前提になります。
そのため、新築時から20年以内という比較的早い段階で検討できる工事方法になります。
屋根の塗装を依頼する段階で、屋根塗装よりもカバー工法を採用するべきかという形で検討することもあります。

屋根葺き替え工事のメリット

屋根葺き替え工事のメリットは次のとおりです。

・屋根の下地を新しくできる
・屋根の重量が増えない
・屋根の形を変えることも可能
・台風の際も心配ない
・長期間にわたり屋根の心配がなくなる

一つ一つ解説します。

✅屋根の下地を新しくできる

屋根材をすべて撤去する屋根葺き替え工事の最大のメリットは、屋根の下地をすべて交換できることです。
屋根の下地材としては、ルーフィング(防水シート)と野地板がありますが、いずれも、耐用年数があります。
特に、ルーフィング(防水シート)は10年から20年程度で寿命になるため、その寿命が過ぎると雨漏りが発生しやすくなります。
野地板も雨漏り被害を受けている場合は、強度が落ちている可能性があるため、屋根材を撤去した際に合わせて交換するのが理想です。

✅屋根の重量が増えない

屋根の重量が増えると、建物の耐震性が低下します。
屋根葺き替え工事なら、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を葺くので、屋根の重量が増えません。
今までより軽い屋根に変えることで、耐震性を向上させることもできます。

✅屋根の形を変えることも可能

野地板も交換する場合は、小屋組み(屋根の骨組み)の状態になるので、屋根の形を変更することも可能です。
例えば、屋根の勾配が足りず、雨漏りが発生している場合は、この機会に、屋根を高くして雨漏りしにくい屋根にすることもできます。

✅台風の際も心配ない

屋根葺き替え工事では、下地から新しくするため、屋根の強度を高めることができます。
台風の際に、強風により屋根が剥がされてしまうリスクが減ります。

✅長期間にわたり屋根の心配がなくなる

屋根葺き替え工事では、下地から新しくするため、屋根が完全に新しい状態になります。工事のあとは、25年から30年ほどは、屋根の心配がなくなります。

屋根葺き替え工事のデメリット

屋根葺き替え工事のデメリットは次のとおりです。

・工事費用が高くなる
・工期が長くなる

一つ一つ確認しましょう。

✅工事費用が高くなる

屋根材の撤去、処分の費用がかかることから、工事費用がカバー工法よりも高くなることが多いです。
野地板の交換も必要な場合は、更に費用が上がります。

✅工期が長くなる

既存の屋根を撤去する工事から行う必要があるため、工期が長くなります。屋根材を撤去した段階で、雨が降ると大変な雨漏り被害が生じてしまうため、晴天が続く時期しか工事できない点もデメリットです。

屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法のメリットは次のとおりです。

・屋根の断熱性が高まる
・工事費用が安くなる
・工期が短い

一つ一つ確認しましょう。

✅屋根の断熱性が高まる

既存の屋根の上に、屋根材を被せる形になることから、屋根が二重になったのと同様の効果があります。その分、屋根の断熱性が高まります。

✅工事費用が安くなる

屋根カバー工法では、既存の屋根材の撤去が必要ありません。屋根材の撤去の工程と処分にかかる費用が発生しないことから、屋根葺き替え工事よりも工事費用が安くなります。

✅工期が短い

屋根材の撤去の工程が必要ない分、工期を短くすることができます。また、工事の途中で屋根がない状態にならないことから、天気をそれほど気にせずに工事を進められる点もメリットです。

屋根カバー工法のデメリット

屋根カバー工法のデメリットは次のとおりです。

・下地の修理ができない
・屋根の重量が増える
・屋根材の選択肢が限られる
・強風時のリスクが高まる
・寿命が短い
・次の工事で処分費用が高額になる

一つ一つ確認しましょう。

✅下地の修理ができない

ルーフィング(防水シート)と野地板を交換できないという点がデメリットです。
屋根カバー工法では屋根の重量が増えるため、野地板の状態が悪い場合は採用すべきではありません。

✅屋根の重量が増える

屋根カバー工法では、屋根が二重になることからその分、屋根の重量が増えてしまいます。
耐震性の面ではマイナスになるため、耐震性に不安がある住宅では、耐震補強工事もセットで行うことも検討すべきです。

✅屋根材の選択肢が限られる

屋根カバー工法では、上に被せる屋根材の選択肢が限定されます。
基本的に、金属屋根しか選択することができません。

✅強風時のリスクが高まる

屋根カバー工法でも、上に被せる屋根は強固に固定しますが、下地に不安がある場合は、屋根葺き替え工事に比べると固定力が弱くなります。
そのため、台風などの強風時に屋根が剥がれないかという不安が残ります。

✅寿命が短い

屋根カバー工法は下地を交換できない分、屋根葺き替え工事に比べると寿命が短くなります。

✅次の工事で処分費用が高額になる

屋根カバー工法は基本的に一度しか行うことができません。
次に屋根の全面的なリフォームを行う場合は、屋根葺き替え工事になりますが、その際、二重の屋根を撤去しなければならなくなることから、処分費用が高くなります。

屋根葺き替え工事、屋根カバー工法のどちらを選ぶべきか?

屋根葺き替え工事、屋根カバー工法のどちらを選ぶべきかは、次の点から判断することになります。

・屋根の下地がしっかりしているかどうか
・屋根工事にかけられる予算
・屋根修理後、居住する期間

一つ一つ確認しましょう。

✅屋根の下地がしっかりしているかどうか

屋根カバー工法は、既存の屋根の下地に問題ない場合しか採用できません。
雨漏りにより、屋根の下地が腐っているような場合は、下地の交換が必要になるため、屋根葺き替え工事を選択すべきことになります。

✅屋根工事にかけられる予算

一般的には、屋根カバー工法の方が安くなります。
しかし、今回の工事で安く工事できても、次回、屋根の全面的なリフォームを行う場合は、二重の屋根を撤去する費用がかかります。
そのため、長い目で見て本当に安くなるのか、よく考えることが大切です。

✅屋根修理後、居住する期間

屋根カバー工法の場合、屋根の寿命は短めです。
屋根修理後、30年以上住み続ける予定であれば、屋根葺き替え工事の方が安心です。

まとめ

屋根の葺き替え工事とカバー工法の特徴とそれぞれのメリットデメリットについて解説しました。
屋根を全面的に一新するなら、葺き替え工事がおすすめです。今後、長く住み続ける場合にご検討ください。
まだ屋根の状態が良好な場合は、カバー工法も検討の余地があります。
ウェルスチールは埼玉県春日部市を中心に首都圏で瓦、屋根修理、外壁塗装工事や雨漏り修理を承っている職人直営店です。
屋根の葺き替え工事とカバー工法のどちらを選ぶべきかについて、お客様のお宅の屋根の状態を確認させていただき、提案することができます。お気軽にお問い合わせください。

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