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窓枠からの雨漏りの原因は?応急処置方法もご紹介!

2024年5月21日

水漏れの発生源は、一般的に想定される箇所以外にも存在することがあります。

例えば、建物の開口部、特に窓周りが原因となるケースも少なくありません。

本記事では、窓枠や窓サッシに起因する雨漏りの事例と、それに対する一時的な対処法について詳しく解説します。

窓枠からの雨漏りが引き起こす問題

天井からの雨漏りに比べると、窓枠からの雨漏りは一見大したことがないように見えるかもしれません。しかし、そう考えるのは危険です。

実は、窓枠からの雨漏りは見た目以上に建物に大きな被害をもたらす可能性があります。最初のうちは簡単に拭き取れるため、多くの方が問題を軽く見がちです。

ところが、そのまま放っておくと、予想以上に事態が悪化する恐れがあります。

水は窓枠の周りだけでなく、建物の中にまで入り込んでいきます。まず目につくのは壁紙の傷みです。湿気で壁紙がふくらみ、しみができ、最後にはがれ落ちてしまうこともあります。

さらに心配なのは、長い目で見たときの影響です。水が建物の骨組みにまで達すると、柱や梁、さらには土台までもが腐ってしまう危険性があります。こうなってしまうと、直すのに大がかりな工事が必要になり、お金も時間もたくさんかかってしまいます。

窓枠からの雨漏りが厄介なのは、目に見えにくいところで進んでいくことと、最初のうちは気づきにくいことです。多くの場合、問題が表に出たときには、すでにかなりの被害が進んでいることがあります。

そのため、窓枠の周りを定期的に確認し、少しでも変だなと感じたらすぐに対処することがとても大切です。小さな兆候も見逃さないよう注意深く見ることで、家を長く大切に保つことができるのです。

窓枠や窓サッシからの雨漏りの主な原因

窓枠や窓サッシからの雨漏りは、必ずしも窓そのものに問題があるわけではありません。周りの構造や部品も原因になることがあります。以下に、主な原因をいくつかご紹介します。

シーリング材の劣化

窓枠を外壁に取り付けるとき、どうしても隙間ができてしまいます。この隙間はシーリング材で埋めますが、このシーリング材は時間とともに傷んでいきます。

傷んだシーリング材には、ひび割れ、縮み、はがれ、崩れなどの症状が現れます。これらの症状により、雨水が中に入り込む道ができてしまいます。

一般的に、シーリング材は10年持ちません。取り付けてから5年以上たっている場合は、お手入れを考える時期かもしれません。

▷コーキングで雨漏り修理は可能?補修方法と注意点

窓上の庇の傷み

窓の上には小さな庇がついていることがあります。この庇は雨から窓を守る役割をしますが、傷んだり劣化したりして役目を果たせなくなると、雨水が窓枠に直接当たってしまう可能性があります。

庇も外に出ているため、日光や雨で傷みやすく、強い風や飛んでくるものでも壊れやすい部分です。窓の周りで雨漏りが起きている場合は、庇の状態も確認してみるといいでしょう。

外壁の劣化とひび割れ

外壁も雨漏りの原因になりやすい部分の一つです。外壁の種類によっては、年月が経つとひび割れが起きやすくなります。

特にモルタルでできた外壁や、最近よく使われる窯業系サイディングは、表面の塗装が傷むことで雨水を吸ったり乾いたりを繰り返すうちに、ひび割れが起きやすくなります。

外壁のひび割れから入った雨水は、防水シートである程度防げますが、窓枠や窓サッシの周りでは防水シートが十分に取り付けられていないこともあり、そこから建物の中に水が入り込む可能性があります。

窓の近くにある設備

換気扇や配管など、窓の周りに取り付けられた設備も雨漏りの原因になることがあります。普通の雨なら問題ありませんが、台風などの強い風を伴う悪天候のときには、思いがけない方向から雨水が吹き込み、建物の中に入ることがあります。

窓枠の近くにこれらの設備がある場合は、特に注意が必要です。悪天候のときには、これらの設備を通って入った水が窓枠にも影響を与える可能性があるからです。

窓枠・サッシからの雨漏りへの応急処置

窓枠やサッシから雨水が入ってくる場合、本来は専門家に修理を依頼するのが一番良い方法です。しかし、すぐに専門家を呼べない状況もあるでしょう。そんなときに役立つ、一時的な対処法をいくつかご紹介いたします。

水を吸いやすい素材を使う

最も簡単な方法は、タオルや水をよく吸う布を使うことです。水が漏れている場所に当てれば、しばらくの間は水が入ってくるのを防げます。ただし、こまめに取り替える必要があるので、継続的に気に留める必要があります。

雨戸を閉める

雨戸がある場合は、それを閉めることで窓に直接雨が当たるのを減らせます。ただし、この方法で問題が完全に解決するわけではありません。

防水テープを貼る

水が入ってくる場所がはっきりしている場合は、防水テープを貼るのも効果的です。水をよく防ぐ上、簡単に貼れて、必要がなくなれば剥がすこともできます。ただし、長い目で見ると適切な解決策とは言えません。

これらの方法はあくまで一時的なものです。最終的には、専門家による適切な修理が必要になることをお忘れなく。

避けるべき応急措置

雨漏りに対して、一時的な対策を講じたくなる気持ちは理解できますが、後々の修理を困難にする可能性のある方法もあります。以下に、推奨されない応急処置をご紹介します。

1. 木板の固定

急場しのぎで窓の周りに木板を取り付けることがありますが、これは避けるべきです。釘穴が残り、本格的な修理の妨げになる可能性があります。代わりに、窓を傷つけないよう、木板を立てかけるか、紐で軽く固定するにとどめましょう。

2. 素人によるコーキング処理

市販のコーキング材を使用して自身で修理を試みる方もいますが、これは推奨できません。適切な技術なしでは、水の排出経路を塞いでしまったり、将来の塗装作業に支障をきたしたりする恐れがあります。コーキング処理は専門家に任せるのが賢明です。

窓枠・窓サッシから雨漏りした場合の適切なメンテナンス

窓枠や窓サッシからの雨漏りは、一時的な対策だけでは不十分です。長期的な解決には、専門的な修繕が不可欠となります。以下に、効果的な修繕方法をご紹介します。

シーリングのメンテナンス

雨漏りの主要因の一つは、シーリング材の劣化です。対処法として、「完全除去・打ち替え」と「打ち直し」の2つがあります。

「完全除去・打ち替え」は、古いシーリング材を全て取り除き、新しいものを適用する方法です。手間はかかりますが、確実な効果が期待できます。

一方、「打ち増し」は既存のシーリング材の上に新しい層を追加する方法です。迅速かつ経済的ですが、長期的な耐久性に課題があります。

屋根や外壁のメンテナンス

窓枠から雨水が入ってくる原因として、屋根や外壁の傷みが考えられます。このような場合、建物の外側全体をよく調べて、必要な修理をすることが大切です。

屋根の材料を新しくしたり、外壁を直したりする必要があるかもしれません。特に、外壁にひびが入っているときはしっかり処置をおこない、新しく塗り直すことが求められます。

このように建物の外側全体をメンテナンスすることで、雨水の侵入を防ぐことができます。

まとめ

窓枠や窓サッシからの水漏れは、必ずしもそこだけの問題ではありません。建物全体の状態が関係していることが多いのです。

たとえば、目地を埋める材料が古くなったり、屋根や外壁が傷んだりしていることが原因になることがあります。そのため、効果的に対処するには、これらの見えにくい原因にも注意を払う必要があります。

水漏れの正確な原因を見つけるのは難しいものです。そのため、専門家に見てもらうまでの間は、応急処置をして被害が広がるのを防ぐことが大切です。ただし、これは一時的な対策に過ぎません。最終的には、専門家による適切な修理が欠かせないのです。

▷天窓からの雨漏りについて解説

▷実際にどうすればいい?雨漏りのセルフチェック方法

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