2023年1月5日
屋根は住まいを雨風や暑さ、寒さから守ってくれる大切な部位のひとつですが、どんな屋根材が適しているのかは地域によって違いがあります。
地域ごとの気候に適した屋根材を選ぶことで、快適な住環境をつくる手助けになると共に、住まいの耐久性の向上にも繋がります。
そこで本記事では地域ごとに異なる屋根材、屋根形状の違いや、春日部市の気候に合った屋根材を紹介します。
日本列島は南北に長い地形のため、北海道や東北地方などと九州や沖縄とでは気候・風土が大きく異なります。
そのため住まいのデザインや仕様はもちろん、屋根材の種類や屋根の形状にも地域ごとに違いが見られます。
九州や沖縄では台風の進路になったり、梅雨前線が停滞したりすることが多いため、屋根には風水害対策が不可欠になります。
一方、北海道や東北地方では降雪に対する対策や、積雪を最小限にとどめる工夫を施した屋根が多く見られます。
また沿岸部に建つ家では潮風の影響を強く受けるので、屋根にも塩害対策や強風対策が欠かせません。
このように同じ屋根であっても、地域ごとに屋根材の種類や屋根の形状などを工夫することが重要になります。
万が一屋根の形状や屋根材選びに失敗してしまうと大切な家が危険にさらされてしまうだけでなく、雨漏りなどの二次被害に見舞われてしまう恐れもあるので、慎重に屋根の仕様を決定することが大切です。
春日部市の気候はWeatherSparkによると次のようになります。
春日部市では6月下旬から9月中旬まで暑い時期が約2.7か月続き、その間の1日の最高気温は平均で27℃を超えます。
また1年のうちで最も暑いのは8月で、平均最高気温は31℃、最低気温が23℃です。
一方、寒い時期は12月上旬から3月中旬までの3.4か月で、1日あたりの平均最高気温は13℃未満です。
そして最も寒い1月の平均最低気温は-0℃、平均最高気温は9℃です。
このように1年を通して気温は-0℃から31℃に変化しますが、-3℃未満または35℃を超えることは滅多にないといわれています。
また降水が多い季節は3月下旬から10月下旬まで続き、最も降雨日の多い6月には1ミリメートル以上の降雨量(1平方メートルの範囲にたまった雨の深さが1時間で1ミリメートル以上)のある降雨日が平均で13.2日あります。
一方、乾燥する時期は10月下旬から3月下旬まで5カ月以上続き、最も降雨日の少ない1月には1ミリメートル以上の降雨量のある降雨日は平均で4.2日しかありません。
そして最も降雪量の多い月は1月になり平均降雪量は48ミリメートルですが、3月3日から12月27日まではほとんど降雪することがないとされています。
さらに春日部市における体感湿度には極めて大きい季節変動があるとされていて、6月上旬から9月下旬までは1年の中でも最も湿度が高い期間といわれ、蒸し暑く不快な時期です。
そして8月は最も高湿日が多く、高湿またはそれよりも不快な日が27.6日あります。
以上のことから春日部市は、夏は高温多湿になるものの年間を通じて寒暖差はそれほど大きくはなく、年平均気温は15℃前後といえます。
そして台風が襲来することはあっても、大きな被害を受けることは少ない傾向があります。
また内陸に位置しているため、塩害の影響を受けることもほとんどありません。
ただし台風や雷による被害は決してゼロではないので、それらの対策は忘れずに検討しておく必要があるといえるでしょう。
前述したことから春日部市内に建つ住宅には、冬の寒さよりも夏の暑さに対して効果を発揮する屋根材を選ぶことをおすすめします。
そして春日部市は特例市(法定人口20万人以上などの要件を満たす市のこと)、業務核都市にも指定されているので、高温の長時間化や高温域の拡大が起こるヒートアイランド現象への対策も検討する必要があるでしょう。
そこでおすすめしたいのが「ジンカリウム鋼板」の屋根材です。
ジンカリウム鋼板とは「自然石粒付き鋼板」とも呼ばれ、鋼板の表面を意匠性の高い石粒でコーティングした比較的新しい屋根材です。
表面が露出するガルバリウム鋼板と比較して防音性や傷つきにくさも加わるなど、従来の金属屋根の弱点を克服しています。
そのため保証年数が30年以上もあるなど非常に耐久性が高く、表面の石粒が太陽光を拡散する効果を発揮するのでジンカリウム鋼板の屋根には遮熱・断熱効果も期待できます。
また金属屋根であるため軽量で耐火性・耐震性が高く、かつ衝撃にも強いのがメリットです。
さらに表面にセラミックコートを施した石粒が吹き付けられていることから塗装の必要がないといわれ、メンテナンスコストが非常に安いのも魅力のひとつになっています。
ただし断熱材と一体になっていないため、カバー工法(重ね葺き)による施工が基本となります。
尚、ジンカリウム鋼板屋根材の代表的なものには株式会社ディートレーディング社が輸入販売している「ディーズルーフィング」があります。
その他の暑さ対策ができる遮熱機能がある屋根材としては、表面に遮熱塗料が施されていることに加えて断熱材と一体になったアイジー工業株式会社の「スーパーガルテクト」や、断熱材入りのニチハ株式会社のガルバリウム鋼板屋根材「横暖ルーフ」などがあります。
▷スーパーガルテクトの特徴は?メリットやデメリット、メンテナンス費用を解説
▷横暖ルーフとは?メリットやデメリット、メンテナンス費用を解説
断熱材を一体化させたこれらの屋根材には、屋根に落ちる雨音を低減させる効果も期待できます。
さらに室温の上昇を防ぐためには、屋根材の選定と共に屋根に換気棟を設置する必要があります。
棟に通風孔のある換気棟を設けることで、小屋裏の熱気を屋外へ排出することができるようになり、自然の対流を利用するので電気代などのコストも一切かかりません。
また熱気だけでなく湿気も排出できるので、季節を問わず結露防止にも役立ちます。
他には遮熱機能を持ったスレート屋根材のケイミュー「コロニアル遮熱グラッサ」も、夏の暑さ対策には効果を発揮する屋根材といえます。
そして新築住宅の場合には構造躯体を強固にして瓦屋根にすることで、断熱性・遮音性を高めることも可能です。
屋根材には様々な種類がありますが、それぞれに特徴があります。
屋根材を選ぶ際には何を優先するのかが非常に重要になりますが、南関東地方であれば真夏の暑さ対策を決して無視することができません。
そして地震発生の際の安全性も忘れずに検討しておきたいところです。
同じ構造躯体であれば、屋根の重さが軽くなるほど耐震性能が高くなります。
したがって、地震の発生頻度が比較的高い春日部市の場合には、遮熱性能が高くて軽量な屋根材がおすすめといえるでしょう。
本記事の内容を参考にして、自分の家に最適な屋根材を選んでいただけたら幸いです。
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